2006年 3月23日 「イヌゴエ」
名古屋シネマテーク


名古屋でこの劇場しかやっておらず、見るからに犬好きお姉さん二人組みの
「わーこんな映画館初めて〜」という声を聞きつつ、イヌゴエを観てきました。

今回の映画は名前の通り、「イヌゴエ→犬の声」。 と言う事は「ワンワン」ですよね。
犬がワンワン、クンクン言って人間が「そうかー そうかー」って言う。 で、顔をべろべろー・・・
って、それならムツゴロウさんが出来るじゃん!映画化する必要あるの?と言う声が私から聞こえそうですが
今回は鳴き声じゃなく、「人間に理解できる声」つまり、犬が「言葉」をつぶやきます。

いやー 前置き長すぎですね(汗

簡単に言うと、言葉をつぶやくフレンチブルドッグと、彼を預かる事になった青年のハートウォーミングコメディです。

犬が人間と話すって聞くと、「なーんだ幼稚な映画」なんて声が聞こえてきそうですが、
こんな映画に限って金曜ロードショーとかでやると、かぶりついて観ちゃうんですよ。

と言うのも、(顔はブサカワだが)可愛らしいフレンチブルドッグから、オッサンの声がするんです。しかも関西弁。
コレでも、しゃらくさい。と感じるかも知れませんが、これがなかなか憎めないんですよ。
それは犬の声を遠藤憲一さんが演じてるとい事が、理由の89%を占めるんじゃないでしょうか。
(えーと 残りの11%はセリフかな〜 ←かなり適当)

クスクスと笑えるシーンが度々ありますが、私のように「三木聡さんの笑い」が好きな人には
「もう少しぐいっと笑いのツボを押して欲しいなぁ」と思うかも知れません。
でも、それくらいの方が現実味があっていいんでしょうね。

犬の囁きも、変なCG加工がされてなくて「本当に話してるの?主人公の妄想じゃないの?」くらいの感じでしたし
色々な捉え方が出来て面白かったと思います。
引き込まれてしまう要素はとても多いし、キャストもとても良かったですしね。
質素だけど、ちょっと切なくなる音楽も良かったです。

いかにも泣かせる気満々の犬映画ではなくて、大体の人は楽しんで観る事が出来そうですよ。
料理で言うと、出来たて熱々コロッケと言う感じでしょうか。
素朴だけどサクッと食べられて、胃にもたれませんし、安いからといってあなどれない美味しさです。


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