8月16日 モンゴルを詰め込む5日目

大草原と別れの日、朝5時に薄暗いゲルの前で早朝寝起きドッキリ的な雰囲気で集合したのは
日の出を見に山に登るという若者たちと、とばっちりで早起きのサナーさんです(笑
「意外とあの山高いね・・でも昨日はあんなに歩けたんだから大丈夫!」と出発します。

薄暗い草原を進み、思っていたより急な山を進みます。
足の裏にふくよかな感触が・・・あぁ羊かヤギの糞だな。(私、成長したよね!)

しばらく登って頂上だーと思ったら、ふもとからは見えなかったもう一段の山が・・・。えぇぇぇぇ(汗
「これをぬかよろこびって言うんだよ」とサナーさんに教えようと思いましたが、息があがって断念。
まだ時間あるよね、と歯を食いしばって、本当の頂上につくと・・・
ひゃほー!(歓喜

見晴らし良すぎ(笑

なんて見晴らしのいい。そこはここらでは比較的高い山らしく、360度モンゴルの大地が広がります。
そうか、この世界は神様のミニチュアだったんだ・・・ そんな訳のわからない事を考えつつ、
はじめてみた雄大な景色に興奮し、隣にいるみーに「見て!見て!」と大騒ぎ。
あぁ私、安心して。彼女にも見えてるから(笑

吸い込まれるというより、ぐっと持ち上げられると言うか、足の下の、この山に力を感じますよ。
頂上にはオボーも作られており、一番端の石に座り日の出を待ちます。

この日はちょっと雲があり、山並みからニョッと出る太陽は見えませんでしたが、
雲の合間から大きな光が顔を出すと、山々がオレンジ色に照らされました。
写真で表現できないこの悔しさよ。

その瞬間「あぁ、このまま私の過去をアンインストールして、遊牧民になれたら・・ねぇどうだろうか」
と大変贅沢なことを思いましたが、山を降りる時、いたずらな小石に足をとられスベリまくる私は
小石に「笑っちゃうよ。君には無理だね。」と言われている気がしました。うーん牛乳飲めないしなぁ・・・。
さ、キャンプに帰ろっと。
さぁ、ゲルに戻り、少し二度寝してご飯です。
最後の朝食バイキング、今思うと、私トマト好きなんだな。

「ご飯の後はゲル作りをやりますよ。参加しますか?」というサナーさんに首を振る筋肉痛の一行。
でも他のツアープランの方がやっているのを見学するのは無料らしいので、眺めていました(笑

扉があるほうが正面。ゲルは南向きに作るんですって。昔、敵国が南から来るので、それが見えるようにとか。
きっと日当たりや風通しも関係してるんでしょうね。
てきぱき。

この日はチリチリと陽が厳しく、肌に突き刺さります。
ゲルでスーツケースに荷物をまとめて、のんびり過ごしていると、もうお昼ご飯。
この日は都合上、朝食と昼食の間が短めでした。
申し訳なさそうなサナーさんに「食べられるから大丈夫ですよ(笑」とモリモリ食べる私達。
このチキンスープがうーまーいー。この後、デジカメ電池切れ。

さぁ、午後はモンゴルのお祭り、ナーダムを見ますよ。
と言っても、本来ナーダムは毎年7月11日の革命記念日から3日間開催されるもので、
今日のは特別にミニナーダムと称して一通り、ショー感覚で見せてくれますよ。

これもまた、キャンプ横の草原が旗で飾られ、テントや音響もシッカリ。
飲み物のサービスまでしてくれて、本当にいい人達ですよね。
なんか運動会みたいっす。

はじめにホーミーという伝統的な歌を。歌唱方法が独特で、一人なのに低音と高音が二重になって聞こえますよ。
まるで肩に小さいおっちゃんが居て、一緒に歌ってるみたい。不思議だー。
超音波みたいな声で演歌みたいなのを歌ってくれてます。

そして、可愛らしい女の子の、可愛いじゃ済まされない凄い演技も。
ぐんにゃり少女。曲がりすぎで、逆に心配になっちゃうよ!!(汗
色っぽいピンクのタイツでしたよ。うふふ。

そして、お待ちかねのモンゴル相撲。肉つきのいいナイスガイがわらわら あはは(照
なにやら審判に挨拶に行き、帽子を預けて、勝ったほうが審判に帽子を被せて貰い、
鷹の真似をして、ふわふわ踊ります。うーーーん モンゴル相撲は不思議度87%!
ただいま画像が乱れております。

その後、競馬や弓の実演があり、ナーダムを満喫しました。
ふと周りを見ると、あれーっ昨日のゲルのお母チャンとお父チャンが遊びに来てる(笑
他にも、初日に行ったゲルの女の子もミニナーダムを見に来ていましたよ。
わー また会ったね!初日には気が付きませんでしたが、少し英語が話せるみたいでした。
てっきりモンゴル語だけだと思っていたので、ちょこっとだけハニカミながらお話しましたよ。

弓を射ったり、遊牧民のちびチャンに土産で持っていったお花の髪飾りをあげたりしていたら、
「そろそろ時間ですから行きましょう」とサナーさん。
そうそう、これからモンゴル帝国建国800周年記念の騎馬隊ショーがあるんです。
なんと、500人もの人でチンギスハーンのショーを見せてくれるんだとか。
これだけは全プランについているオプショナルツアーでした。

ワゴンで10分くらいでしょうか、大きな旗に、レストランや土産物屋のゲルがある、だだっ広い会場に到着。
モンゴルに来ている観光客がほとんど居るんだろうな、と物見台に上がるとしばらくしてショーが始まりました。
じゃかじゃーんと音楽が鳴り響き、物々しい語りが始まると、向こう丘のほうから騎馬列が進んできます。
なにかしら劇の最中です。

内容は、チンギスハーンの率いる軍隊が他軍に襲われて、やったるどー!と戦い・・・
勝ったどー!うっひょー☆死にたくない奴隷たちがチンギスハーン万歳!みたいな内容だったと思います(適当)
全員、しっかりと衣装を身に着けて段取りもバッチリ。500人も居るので、結構迫力がありますよ。
そして上演時間は1時間半。面白かったけど、ちょっとお尻が痛いです。
サナーさんによると、演技してる彼らはモンゴルの軍隊なんだとか。

「うぉーっ」と全員で言いながら走るシーンで、ついつい「ひゃっほーっ」と言ってしまった人が居て、
その一言をマイクがうまく拾ってしまい、会場に響き渡り、かなり笑ってしまいました。

ショーが終了して、さぁ町に戻ります。あーもう草原地帯にお別れだねとしみじみしていると、
「キャンプに忘れ物しちゃった☆」とテレ笑いのサナーさん。 んもう、可愛いなぁ(笑

キャンプに戻り、「んもう、何やってんのよ(笑」と言われたらしいサナーさんを乗せ、
今度こそウランバートル市に入りました。ここでは、1時間ほどの買い物の時間が。
ノミンデパートという大きなデパートで、がっつり買いましょう!的なお買い物です。買い物は好きだ!!

食料品売り場でモンゴル塩とキャビアをガッツリ買い、民芸品売り場で革製品を。
モンゴルの物価は日本の10分の1。お金持ち気分でお買い物できます。なんでも持って来い!!

あと数時間で飛行場に行かねばなりません。ちょっとバタバタしながら、ワゴンへ。
初日に泊まったホテルで夕食です。昼食が早かったし、もう8時だったのでみんな腹ペコ。
軽食かな?と思っていたら、中華料理がドッサリ出てきてビックリ。うひょー。
あんまり沢山出てくるから笑ってしまいますよ。
料理長はりきりすぎ。

満腹で空港へ。ちょっと寂しい気持ちで、サナーさんにありがとう、そしてさようなら。
出国審査をしてゲートをくぐると、もう入り口は遠くてサナーさんの姿が見えなくなっていました(悲

搭乗時刻は0時すぎでした。それまで皆で連絡先を書きあったり、小さな免税店をふらふら。
飛行機の乗リ口までバスで行き、飛行機に乗る直前、階段でモンゴル最後の星空を見上げ、
飛んだと思ったら、すぐ夕食が出てくるというサプライズにも負けず、熟睡して帰国しました。


あぁ さようならモンゴルの羊さん。


チャレンジの休日に戻る

妹。のあしあと TOPに戻る