8月14日  さぁ 馬に揺られる3日目です

眩しさで目覚めると、ゲルの天井から朝日が差し込んでいました。
わー なんか気持ちいい。今日は1日ツアーの乗馬です。
元々乗馬は大好きですし、この草原を走れるなんて考えただけでもニヤニヤです。
穴は開いてないのよ。硬いビニールでも乗ってるぽいです。

身支度をしてゲルを出ると・・・ 寒い!山地独特の冷気で、結構冷えますよ。
モンゴルの夏は昼間は日照りが厳しく暑いんですが、湿気が少ないので長袖のほうが過ごしやすいと感じました。
私は日焼けしたくないので常に長袖だったのですが・・・。半袖のツアー仲間はかなり焼けてました。
変わって朝晩は冷え込み、ストーブが必要になるときもあります。(これはツンデレとは違いますか、そうですか)

足早にレストランへ行くと朝食はバイキング形式でした。
人参・ポテトにクレープ(ヨーグルト・ブルーベリー)が。
白いハムはほとんど脂身で食べるとバターの味がします。かなり好き。

さあ、いよいよ乗馬です。今日は少し寒いので着込んで、さらに紫外線対策もシッカリ!
馬は近くの遊牧民から借りるらしく、遊牧民家族が同行してくれます。
「ここから二時間かけて寺院の遺跡へ行くので、お尻にタオルを入れたほうがいい」とサナーさん。
お尻の皮がベロンとめくれた人が居ると聞くと、皆、急いでズボンの中にバスタオルを詰め込みました。

さぁ出発です。
ツアー仲間を後ろからパパラッチ。

思ったとおり草原地帯の乗馬は最高です。モンゴルの馬は少々小さめで可愛いですよ。
私の乗った馬は白毛のちょっとおばあさんで、最初の30分は駆け足くらいはしてくれたのですが、
疲れたのか(私がナメラレタのか)後半はノタノタになってしまいました。
初めてでも、心配な人はちゃんと遊牧民が引き馬をしてくれるので安心でしたよ。
この道の先、私知ってるわよ。そこに連れて行ってあげる。(馬談)

丘を越え谷を越え、ジブリっぽいデコボコ道を過ぎてかなり乗ったな、と思うとやっと町が。
そこはゲルと木造家屋を柵で囲んだ村って感じでした。
結構大きな村でございます。

ほぉ〜と眺めて、草原の谷の凹みに目をやると・・ わお(汗
なんと谷でいちゃつくカップルが。直前まで隠れてて見えないもんだからビックリするじゃないか君たち(汗。
そうか、ゲルはワンルームだもんね。にしても、服を着ていてくれてよかったよ、うんうん。
というか、早くツアーの皆が来てくれないと私は覗いてるみたいで・・あばばば(汗


その町を越えてさらに進むと、ゴールの遺跡にたどり着きました。つっ 疲れた(汗
博物館もかねた遺跡に着くと、もうお昼。お弁当が配られ一休みです。

チーズとハムのサンドイッチに脂で炒めたご飯、ポテトと穀物をつぶして揚げたようなものが。
あ、このポテトどこかで見たような・・・このハム、君もだ。どこかで会ったかい?
答えは簡単、朝食バイキングの残り物達が、ちょっと申し訳なさそうに箱に詰め込まれています。
「あぁ 今朝の君たちか。」こうやって残り物を上手に使ってくれるとなんか嬉しいですよね。

ご飯の後は博物館の見学です。
「はい、皆さん行きますよー」とサナーさん。
びよーん。びよーん。
奥さん!今日はいいサンマが入ってますよ!

立派な剥製が飾ってある博物館を出て裏手を登ると、寺院が見えてきました。
1733年に建てられたというこのラマ教寺院は1930年代の宗教弾圧によってほとんどの建物が壊滅。
一つだけ残った寺院を保存し、そのまま展示しているんだそう。

現在でもダライ・ラマがモンゴルを訪れた時は、必ずここに来て読経するそうで、
全盛期には20の寺廟を誇り1000人以上のラマ僧がこの地で生活しながら祈りを捧げていたんだとか。
こんにちは。僕の事覚えてる?オボーですよ!

壊れかけの石垣を目視しながら、お寺を目指します。
お寺の両横にはレンガ作りの遺跡が。やさいカステラみたいですよね(名古屋っ子が好きな、大須のね)。
 あー 素敵かも。
みーと二人でパチリ。

そして色鮮やかなお寺。
意外とでかくて写真に納まらないんでやんす。
この庭でジャッキーが長いす振り回していそうだなぁ。
お寺の中もとても綺麗で、最後の僧侶の肖像や、盗人から守ってくれる神様など、結構見ごたえがありましたよ。
うーんお寺っぽい。
なんかシュールなお金が貯まる神様。かなり願いました。
えと・・番頭さん? あ、この山の神様だったと思います。

左の棒は16歳の少女の腿骨で作られた笛。いい音が出るらしいです・・・どうして作ろうと思ったのかなー?
そして右のは頭蓋骨のお碗だよ☆

この寺院の裏手の岩山にもお堂っぽいものが。立派な壁画は消えかけていますが、
歴史や宗派などじっくり調べると結構面白いでしょうね。(言うだけでやらない子)
あんな所にお堂が。急な夕立に雨宿りしたいかも!
素敵な壁画。 ・・・一人で雨宿りは怖いかも(笑

さて、遺跡を満喫したら少々ワゴンで移動して地元の小さな町へ。
ここではザハと言われる市場に立ち寄りました。
かなりスリが多く危険な場所なのでカメラも持たず、ズボンとお腹の間にお金を挟んで、レッツザハ!

ちょっぴり薄暗い建物は、市場というより大きなアパートみたい。(実際、昔はアパートだったかも)
羊の生肉から血が滴る肉屋さん、タバコと飲み物屋さん、大きなホールには食料品が並びます。
特にお土産として買えるものはありませんでしたが、地元の生活が覗けて楽しかったです。

なんでも、この町はサナーさんの育った町らしく、ちょっと寄ってみましたって感じだったらしいです。
もー サナーさん、かわいいなぁ。

さぁ、また馬に乗ってキャンプへ帰ります。
少しワゴンで戻ったのですが、1時間半くらいは乗ったでしょうか。馬も私たちもクタクタ。
動かなくなる馬も続出で、遊牧民の男の子が一生懸命、紐で馬のお尻を叩きます。
ぺちっと叩かれると、タタッと動くお馬さん。「こっちもお願い!」と声がかかり、遊牧民の男の子はペッチペッチ。
ツアー仲間の「僕の(馬の)お尻も叩いてください!」というまさかの申し出に、笑いを堪えるのが精一杯でした。

ゲルに戻るともう夕食。10人揃って手を合わせ、いただきまーす!モンゴルの夕食は軽めだそうです。
キャベツに細切りりんごが混ざったサラダ。イカス!
羊肉のボーズ(シュウマイのような物)。皮がモチモチで美味しいったらないですよ。
野菜のスープでご馳走様でした。

そそくさとシャワーを浴び、すぐに寝るつもりがわらわらとメイン小屋に集まるツアー仲間たち。
約4時間も乗馬をしてお尻が痛いのに座り込み、ついついモンゴルビールで酒盛りを始めてしまいました。

飲みやすく美味しいチンギスビールで ヨーイ ヨイ。



色々なものを乗り越えた4日目へ続きます。


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