8月13日 二日目 いよいよ草原へ出発です。 目が覚めると「うわっ ここどこだっけ?」と寝ぼける自分に苦笑い(笑 ボサボサ頭をみーと笑いあい、そそくさと準備をします。 朝食はバイキング形式で。お肉は牛さん。 朝食後、集合時間にロビーへ向うと、昨日のワゴンに同乗したメンバーが次々現れました。 あ、そうか 同じプランの人たちだったんだ。(気付くのが遅い) そして、私たちを担当する案内人はサナーさん。若く、ハニカミ笑顔がナイスな男性です。 さぁ出発ですよー ヽ(´ー`)ノ 丸い相撲会館。なんかゲルみたいですよね。 山にオッサ・・・ チンギスハーンの絵が! 小さなワゴンに揺られ、町を抜けるとすぐに草原地帯。 所々にのんびり草を食べる牛や羊の姿が見え始めました。 わぉ牛!ひゃあ羊!なんて喜んで、彼らの姿に慣れてきたくらいでワゴンが止まります。 じゃあ皆さん降りましょう。とサナーさん。 まだ宿泊施設も無いのに、ここで降りるの?もしや金品を奪われるんじゃ! そしたら走って逃げるよ!!と緊張しましたが、広場に青い布の塔と石ころが積まれています。 夜見つけたら怖いだろうなー。 これはオボーという、モンゴル独特の守り神的なものなんだとか。 石には力があって、それを積む事によってパワーアップするらしいです。 うんうん、そう言われてみればそんな気はするよね。(パーマンだって手を繋げば早く飛べるもんね。) 「皆さんの楽しい旅行を願ってオボーを三回周ります。そして、石も投げて積んでください」とサナーさん。 おぉ、いい事言うじゃないの。一瞬でも疑ってごめん!私の馬鹿!と皆のあとについて周り、石を積みました。 ついでに「お金が貯まりますように」とも願ったのですが、オボーの神様に失礼になっていないか心配です。 さて、またしばらくワゴンで走り、ツーリストキャンプに到着です。 ツーリストキャンプにはメインの小屋があり、周りに宿泊用のゲルが作られています。 遠くから見ると、だだっ広い草原にシュウマイがぽんぽん置かれている感じで可愛いですよ。 ゲルには水道が無いので食事、トイレ、シャワーはこのメイン小屋を利用します。 メイン小屋の前でみーと記念写真をば。 サナーさんが各自のゲルを示すと、わくわくで入室。 円形のゲルの中は、意外に綺麗でベッドに机セット、中心にはストーブが。 なんだかいい意味で想像を裏切られ、つい笑顔になってしまいます。 あぁ、このシュウマイハウス(ゲル)は壁も天井もフェルトなんだ・・・ 癒されるなぁ・・・。 足元をめくれば通気性もグー。 この日は何もツアーが無く、美味しくボリュームのある昼食(カメラ忘れ)の後は自由時間です。 時間がゆっくりと、じんわりと流れます。 草原を眺めると、遠くのほうにポツンとゲルが。ちょっと行ってみよう!とトボトボ歩き出し、 15分くらいでしょうか、ゲルの扉が開くのが見えると、女の子が出てきてニコリ。 今更ながら突然来てしまってよかったかな?と焦りましたが、どうぞと招いてくれたので、 ゲルの敷居を踏まないようにこんにちは。 中には食器棚、ベッド、ストーブ、神棚のようなものが。数枚のスナップ写真が飾られています。 ゲルにはお父さんとお母さんもおり、皿に盛られた白いチーズのようなものをくれました。 笑顔で頂き、みーと半分こして、ぱくり・・・ すっ・・・ すっぱはぁい・・そして後から追ってくる乳の香り。 どうやらヨーグルトを乾燥させて固まらせたものらしいです。 こっ これはヤバイ・・ 発酵という現象を甘く見ていたかも知れない・・・。 あなたに届け、この酸味。 そして、この女の子の笑顔を壊しちゃいけない・・・ 固まった笑顔で飲み込むと、口の中が酸味でホワンホワン。 飲み込んだと思いきや、 絶妙な硬度で歯の溝にすっぱいのがががが・・・ たっ 食べ慣れると美味しいかもです(汗。 女の子が描いた絵や、お気に入りの雑誌の切抜きを見せてもらってくつろいでいると、 外に出ていたお父さんとお母さん、となりのゲルから親戚らしき子供が集まってきました。 なにかと思ったら、ヤギの乳搾りタイムなんだとか。この家族は70頭のヤギを飼っていて 1日数回搾るらしいです。(何回かは失念←だめじゃん) 草原から犬がワンワンほえると、うまい具合にオリに入るヤギ。これから搾られるのに素直ですよね。 オリの中では子供たちが慣れた手つきで首を縛って数珠繋ぎにします。 縛られて放心状態のヤギさん。 それをハイスピードで搾るお嬢さん。 こうやって固定して、順序良く絞るんだとか。30分くらいで、40Lの乳が取れるらしいです。 (これは偶然通りかかった他のツアーのガイドさんが教えてくれました) そろそろ夕食の時間だったので、みーが持参した折り紙で鶴を作ってプレゼントすることに。 折っていると、いかにもお酒の強そうなお父さんが不思議そうに覗き込んできます。 しめしめと思いつつ折り終えて、翼を広げて見せると「おー」といった表情で嬉しそう。 私たちも嬉しくなって子供達の分も折り、さようならと伝えてツーリストキャンプに戻ります。 あの子、笑顔が可愛すぎだよねと話しながら歩いていると、背後にタッタッタッという軽快な音が。 ドキッとして振り返ると、先ほどのゲルで飼っていたワンコでした。 私たちに並んで歩く犬。あれれ、何しに来たんだろう?私たちが止まると、一緒に止まります。 そうやら見送りに来てくれた様子。なんてお利口なお犬さん! あの家族が命令してくれたんだろうか、なんて素敵な心意気!と感動してしまいました。 お見送りでごんす。 キャンプに戻るとメイン小屋でツアー仲間が羊の骨で遊んでいたので参戦。 遊牧民の遊びらしく、骨のころんだ形で「ヤギ・馬・羊・ラクダ」を見分けて弾く、複雑な遊びです。 だれもクリアできず、熱中していると「ご飯ですよ」と笑顔の可愛いメイドさんに呼ばれました。 驚くほど難しい。時間つぶしには最適です。 食事は可愛い女性がホテルのフロントさんみたいなお洋服で運んでくれます。 キャンプとはいえ、綺麗なレストランでとっても美味しいんですよ。 あ、これってロールキャベツ? 中は羊のミンチ肉でした。 ピラフと星が乗ったデザート。 食事は毎回、ツアー参加者の9人+サナーさん+ワゴンの運転手さんと一緒に頂きます。 「ご飯の後にみんなでそこの山に登りませんか」とサナーさん。 いーねいーねと賛同し、「モンゴルではこれが気持ちいい」というサナーさんに習って裸足で原っぱを歩き わいわいと山に登り、夕日を眺め、より一層サークル色が強くなっていくのでございます。 左奥がキャンプ。遠い。 バッタに糞を掴ませて遊ぶサナーさん。 ゲルに戻って、3つあるシャワーが空いてるか見てこようと外に出るともう真っ暗。 暗闇で話し声がするので行ってみると、ツアーの仲間達が原っぱに寝転んでいました。 見上げると星が出始めていて、皆にならって寝転ぶと、つい笑ってしまいました。 どうして笑うのかって不思議なんですが、初めて天の川を見たんです。 それで空が白っぽくて、ついつい「わーーあははっ」って。 遅れてコンタクトレンズをつけてきたみーも「わーーすごいっ」。 仲間の一人が「あの ゆっくり動いてるやつ、ひまわりなんだって。」と空を指差すので、 「どこどこ、広すぎて・・・あっ あれ?!」 満天の星空に気象衛星を発見して、沸き立つ原っぱ。 そして寝転ぶ日本人が一斉に声を出した流れ星の数々。 乾いていない句読点を、消しゴムで消しちゃったみたいな一瞬の光る尾に 願い事を三回いえる間もなく、楽しい夜は過ぎていきました。 馬に揺られる3日目に続きます。 |