そして移動しまくりの秋田二日目です。

初日に購入した旅雑誌るるぶ。これが、物凄く役に立つんです。
専門誌なのであたりまえかも知れませんが、その便利さに、ついつい鼻歌を歌ってしまいます。

よし観光だ。と、能代市の風の松原へ。海風による砂を避ける為に植林されたんだとか。
国内最大級のクロマツ林で、広さは東京ドーム163個分。逆によくわかんないっす。
なんでも、強風で松が傾いているらしいですよ。
傾いてルー。
気持ちのいい空気を吸いまくり、一時間ほど散歩をしてちょっと早いお昼ご飯です。
びゅーんと到着したお店は能代市の十八番
私が猫ならあの木の箱に乗る。そして爪で踏ん張るんだ。

ここでいいのかなーと近づくと、小さな「十八番」と書いた看板と「近隣に迷惑なので路上駐車やめてね」的な張り紙。
そしてラーメンのいい香り。おぉ、ここだここだ。
お邪魔しますと入店すると、テーブル席が4つあり、開店直前だったのに3つ埋まっています。
すごい人気店だねーと着席し、醤油と塩を注文しました。

待っている間も続々とお客さんが来ますよ。それでもとても淡々とした静かな店内。
お店の二階はお座敷らしく、一階の厨房で注文と名前を告げて上に上がるシステムっぽいです。

しばらくすると、もうもうと湯気の立つ厨房からオバちゃんに連れられて登場したラーメン。
海苔の陰に隠れてるのは・・・。
うおー いい香り。海苔をぺらっとめくってみるとレッ・・レモンーーーッッ!!
なんと場違い感を漂わせつつ、堂々と登場したレモン。ドキドキしながら早速レモン近くの麺をズルズル・・・。

おぉっ しっかりレモン味がきゅーっとします。
塩のスープが引き締まって うっ・・うーまーいーぞーっ!!

スープにガッチリ抱擁されたレモン。君たち愛し合ってるナ。
まさに二人で1人みたいな、オーディエンスに祝福されている幸せカップルって感じです。
さらに、ゴマに混じってナッツの姿も。これらも喧嘩する事無くスープに恋焦がれています。
なんてイカすラーメンなんだ。

この仲良し達のナイスカップル具合を楽しんでいると、醤油を食べていた友人が「チャーシュー食べた?おいしーよ。」
「えっまだ〜食べよっと。」と答えた瞬間、しまったーー友人の醤油ラーメン撮り忘れたーっ。まぁいっか。

奇妙な笑みを浮かべ、やや硬いチャーシューをかみ締めると・・・うわーーー けむたい。
燻された(と思われる)見事な肉。口の中に香ばしい香りが充満し、間違いなく旨い。
「箱の中身は何だろな♪」なんて言われつつ、素早く手を入れて「コガネムシ!」と言い当てたくらい
衝撃的で凄く美味しいラーメンでした。

感動で胸が一杯になっていると、会計を終えた男性客が厨房のオバちゃんにナウい秋田弁で話しかけています。
うっわー 何話してるのか全然わがんねー(汗 多分ラーメンの話かと。
聞き耳を立てても分からない会話を聞きつつ、プカプカ浮かぶレモンに別れを告げてお店を出ました。
バイバイレモン。
友人の醤油も少し貰いましたが凄く美味しかったです。味噌もあるみたいで、それも食べてみたかったなぁ。


早速車に戻り、晩御飯の会議をします。あと行きたいラーメン店は3軒。きりたんぽ鍋も食べたいよねーと話し、
頑張ってもう一軒行ってしまう事に。「胃の強い友人で本当に良かったなぁ。どうもありがとう」と話しつつ
到着したのは山本郡二ツ井町にある曙食堂。なんでも、チャーシューに馬肉を使っているんだとか。
ロールオーバーで、自転車も目印なのかな。

これまた看板が無ければ普通の民家。こんにちは〜と入店するとやや薄暗い店内。
黒く細長いテーブルが一本に、丸椅子が無造作にぽんぽんと並べてあり、数人のオッサン 男性客が。

細長いお店だなーと着席すると、奥の厨房からおばあちゃんが水を両手に持って登場。
中華そばを注文すると、来た道をまるで、単線電車のようにスタスタと戻っていくおばあちゃん。
あぁ次に電車が来る時は、ラーメンが出来た時だなと待っていると、
来ましたよ、おばあちゃん電車。手には中華そばを持って。

どうやら、ラーメンと引き換えにお代金を支払うシステムのようで、「頂きます」と1000円を渡すと
おばあちゃん電車は「はい、ごゆっくり」と去っていきました。
なんだか絵画みたいだナー。
目の前に現れた馬肉の中華そば。なんだか哀愁が漂っている気がしてならないのですが・・・笑顔で頂きまーす(´∇`)
白濁したスープは、私にでも分かる煮干の大群。おー濃いぞ、旨いぞ。

ぐっと麺を持ち上げると、丼の中でもりっと動く麺。
うわーこれまた多いな。「全部食べられるかなー」なんて言いつつ、馬肉をパクリ。
気持ちの中では「さぁお馬さん、私の一部になるのです」と火の鳥(未来編)的に囁いていました。

馬肉は薄く切られ、味は甘露煮みたいで独特の風味が。
馬づらになったら嫌だな〜でも、コレくらいでなるなら妹。の手足はすでに豚足だよなと考えつつ、モグモグ。
なんとか食べ終わり、美味しくご馳走様でしたとお店を後にしました。

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