やっさんの屋台  お店の場所 守山のどこか。
マーク無し 夜中の屋台。防犯的にも恋人、友人と。
週に数回しかやってないレアな屋台。ゆで卵は屋台のすぐそばに置いてあるよ!頭突きで割ろう!!
2005年6月24日   

夜の涼しさが気持ちのよい23時、見慣れない道を進んで到着したのはやっさんという名の屋台。
(名前ははっきり決まっておらず、おじいちゃんの名前からやっさんと親しまれているらしいです)

交通量がけして少なくない道路に『今日はやってるかな?』と言いながら路上駐車をして近づきます。
すると本当に小さな、マンガに出てくるような屋台におじいちゃんとお兄さん。
昭和高校の鳳凰以来の屋台に妹。ドキドキです。もう10年以上前ですね。

ただの通行人でない事を早くに察知した二人は揃って「いらっしゃい!」。 とても元気がよくて楽しくなります。

中華そばを注文すると、お兄さんが少し照れくさそうに「コレをお膝にどうぞ」と言ってタオルを差し出します。
どうやら女性サービスのようです。何か手品でも見せてくれるのかと・・
意外な気配りに少しビックリしながらも、ニコニコしながらテーブルと椅子を探しますが・・・無い。

ふと、暗闇にラーメンを食べる先客を見つけました。 あ、ちゃんと座ってる。長椅子のような物に。
よく見渡すと、道路の縁石に座布団、ビルの淵の出っ張りに座布団・・・。
ここへお座り下さい。使い古された座布団がそう語りかけてきます。
道路の縁石に座った場合は背中側を車がビュンビュン走りますのでビルの出っ張りに座りました。

屋台の屋根には、点心が入っていそうな丸いわっかが乗っていて何に使うんだろう?と思っていると
お兄さんが「お待たせしました〜」とそのわっかにラーメンを乗せて登場。あ、お盆ですね!
膝の上で食べる為の配慮が素敵です。

到着したラーメン・・。暗闇でどんぶりに渡された箸以外、中身がさっぱり見えません。
フラッシュで撮影すると一瞬だけ見れました。
あぁ、海苔が入っていたんだ・・。

真っ暗な中で食べるラーメンはまるで闇鍋。スープから持ち上げると麺や具が見える程度です。
暗闇でもラーメンは熱々。猫舌の人は気を付けなければなりません。(妹。みたいに)

簡単なさっぱり醤油ではなくて、少し脂を感じました。弱弱しくなくてしっかりした美味しさ。
少し濃い目の味付けには力強さを感じました。 このシチュエーションにこの味!お・・美味しい・・。
同行者に聞くとチャーシューの煮汁が入っているんだよ。と教えてくれました。
麺も少し細めでツルツルしていて 凄く美味しかったです。

食べながら走り去る車を眺めると、向こうも見てるんですよね。ラーメン食べてる人を。
物珍しさの中に、うらやましさを感じます。 見られていても全然恥ずかしくないヽ(´ー`)ノ

そうしていると、常連らしいカップルが現れてラーメンを注文した後にいきなりゆで卵を頭で割って殻を剥きはじめました。
屋台の横のカゴ、そこにゆで卵がある事すら気が付かなかったのに、当然のように食べています。
そして懸命に左とん平の話をする彼氏さん。高感度アップ!

ご馳走様でした、と立ち上がると、また照れくさそうにお兄さんがどんぶりを受け取ってくれて
「タオルはヒザかひじに掛けてくださいな」と本気かネタか分らないご愛嬌に笑いました。

さぁ帰ろうかと思ったら続々とお客さんが現れます。知る人ぞ知る屋台らしく、もう30年ほど続いているとか。
三軒となりの商店のおじさんも「マイどんぶり」を持って現れる始末です。

道端で設備なんてものは本当に簡素で、音楽だって当然無いけれど それでも凄く美味しいラーメンが出てくる。
地元の人に愛されて、暗闇の中で作られるタンポポのようなこのラーメンはとても大切な物だと感じました。


「写真?ピースしていいの?」と凄く嬉しそうなお兄さん。あなたは立派なウエイター。


場所はあえて秘密にさせて下さい。
どうしても行きたい!という方はラーメンに関係するダジャレを添えてメールでお問い合わせ下さい。
(秘密にしてご麺!)



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