モリタ 店の場所
2005年 8月29日で閉店されます。もっと早く行けば良かった(´・ω・`)ショボーン
2005年 8月28日

「モリタの味噌を食べて味噌ラーメンの美味しさが分るようになってきた。」とえすが言っていたのを思い出し
食べたい気持ちが止まらずに、行ってきました閉店一日前。

なんだか切ない気持ちでお店に到着。スルリと入店すると、家族連れと数人の常連風のお客さん。
カウンターの中にはおじさん、おばさん、息子さんでしょうかお兄さんがお手伝いされていました。

カウンターに座り、すかさず壁の張り紙を確認しますが、やっぱり今月29日まで。(´・ω・`)ココロガワリナシ
早速味噌ラーメンを注文です。餃子も頼もうかと思いましたが、すでに売り切れ。残念だのー。

作業するおじさんや釜で沸騰している湯をぼんやり眺めていると右側からよい香りが・・。チラッと見ると、
おでーん。そこにあったのおでーん。妹。ちょっと冒険して、おでんモリモリ食べちゃおかなーなんて
思ってみたのですが、そりゃ太るわなって我慢しました。

おでんの香りと格闘していると、味噌らーめん登場。
真ん中に黄色が可愛い。
実は、自分で『味噌ラーメン』を注文して食べるのは初めてです。本当に生まれて初めて。
他の人のを一口もらったり、なんてのはした事あったのですが。

さて、色濃いスープは・・あ、お味噌。 え?味噌なのは当たり前?すいません。
味噌らーめんってこんな味なんですね。ただの味噌汁なんて思っていたのですが、全然違う。
ちゃんと味噌の中に何やら美味しいのが隠れています。なんか楽しいです。

旅館やホテルに泊まっている時、トイレに行って戻ると友達の姿が無い。
「あれー?」なんて言いながら、どうせここに隠れてるんだろうとカーテンをめくると居ない。
「うわ、どこに居るの!?」といきなり驚かされる恐怖におびえていると、押入れから飛び出す友人。
友人の顔には驚いてくれるかなーという期待が含まれた笑みが。
居ると分っているのに物凄いビックリして、真夜中なのに転げておおはしゃぎ。そんな感じです。
(ん?今回なんか違うかな・・)

前回のラーメンよりもやしがちょっと多めでちょっと濃い味噌が絡んで美味しいです。
それを見越して多めに入れているんでしょうね。おじさん凄いや。

食べていると、固茹での卵の黄身が外れて、イカリングみたいになる白身の輪。
それを見て、先日買って数日しか着けなかったホワイトリングを思いだしました。
(ちなみに、24時間テレビの弁護士さんはマラソン完走できたのでしょうか?あえて調べないのでどなたか教えて下さい。)

少しずつ帰っていく常連客さん。
そのお客さん一人一人に、「今までどうも、ありがとうございました」等と
感謝の気持ちをこぼれるように言うおじさん。常連さんも言葉数少なく感謝の意を。

胸の空気が圧縮されるような気持ちで最後の玉子を食べ、ご馳走様でした。一息ついて、席を立ちます。
まだ二度しか来た事の無い妹。にも「今までどうも、食べに来て頂いて、ありがとうございました」と暖かいお言葉。
「ご馳走様でした」としか言えなかった自分のつまらなさに凹みつつ、車に乗り込みました。

とても美味しかったです。ご馳走様でした。


カウンター上の止まらない時間。この写真だけはセンチメンタルな停止時計。
2005年 8月17日

時刻は14時。「3時までだったかな?13時までだったかな?」そう言いながら車を走らせます。
目指すはモリタ。もうすぐ閉店されるお店です。

お店が見えてくると、玄関の暖簾がはためいているのが目に入りました。
あぁ良かったと広々とした駐車場に華麗に駐車し、ヒラリとお店へ。うーんかっこいい(自画自賛)。

お店に入ると、カウンターとテーブル席でイメージよりも広かったです。
絵描き歌(リンク先音が出ます)に出てきそうなおじさんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれました。
同行者と共にテーブル席へ。椅子の座る部分が畳敷きになっていて『和洋折衷だな(?)』と思っていると、
いきなりおばさんがお水を持って現れたのでビックリしました。

注文はラーメンで。まろやかに涼しい店内から蝉がミーミーなく灼熱の駐車場を眺めます。
他にお客さんはおらず、ぼんやりしているとすぐにラーメンが出来上がりました。

いやーん 美味しそう。
キラキラと油が輝き、妹。の目も輝きます。急いでレンゲを持ち、スープを頂くと・・あ、落ち着く・・・。
ダシはアレだな、醤油はどうのって考えずに素直に美味しいと言いたいです。と言うか、実際よく分らない
ついつい、顔が笑ってしまいます。

麺はやや細めで、丼の中でスープと仲良くおしゃべりをしているよう。もう凄い仲良しなんですよ。
ポッコリ盛られたモヤシは力強いものでなく、ヒヨっ子のように細いものでしたが食感が良かったです。
美味しいスープの中で頑張りすぎず、細くても美味しいモヤシはまるで、全然出来ない鉄棒の逆上がりを
あまり話した事が無い体育が得意な男の子に「教えて」とお願いする痩せた子供のよう。
お前はある意味できてるよ!(?)

どうやって作っているんだろうと思うハムのようなチャーシューがまた美味しい。
ぺラッとしているので気軽に口に含みましたが、噛むと旨みが溢れました。この肉でビールが飲みた・・

最初から目に入っていたのですが、玉子が普通のゆで玉子です。
そういえば、小さい頃に食べてたラーメンはこんな感じでした。
お久しぶりですね、と箸で掴むとなんと三枚ほどにスライスされていました。何でだろう?と食べてみると
あー美味しい。流行の半熟玉子では味わえないもったりした黄身がスープでまったり・・・最高です。
スライスしてあるので黄身が口の中で団結する事がないですよ。だから切ってあるのカナー( ´・_・`)?

一通り食べてしまって、このチャーシューを厚切りジューシー肉にしたら・・
このゆで玉子を半熟煮玉子にしたら・・等と考えましたが、うーん何か違う気がします。
流行のお洒落着では無くて、シンプルでベーシックでも計算された普段着みたい。
実はそれが一番美しく見えたりたりするんですよね。

とても素朴で、何気なく作っているようでありながら、ちゃんと一番美味しい組み合わせで出来てるのかな。
ラーメンの絵を描いて、と言われたらきっとここのラーメンを思い浮かべますよ。

カウンターで作業をしているおじさんを目で追いつつ、壁の張り紙を見ると
「・・8月29日をもって閉店させて頂きます」 寂しい・・寂しいよ おじさん・・。(´;ω;`)ウッ…

席を立ち、お会計を済ませてお店を出ます。帰り際に「ご馳走様でした」と言うと
「ありがとうございました またお越し下さい」と声をかけて頂きました。(つい癖で言ってしまったのかな?)
29日まであと何日あるかな・・そう思いつつ店外写真を撮りました。
また来たい・・いや来ます。味噌も食べたいし。
帰りの車中、どんな風にレポを書こうか、どうやって書いたら伝わるだろうかと珍しく真剣に考える妹。
静かな妹。に驚いた同行者が一言。「あれ、食べ足りないの?もう一軒行く?」



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