町屋飯店   春日井市田楽町1568−3
 入り口は入りにくいけど、サッとカウンターに滑り込めば大丈夫。
町の美味しい中華料理屋さん。大きなテーブルがあるので、家族連れでも無問題!
2005年 11月19日

用事を済ませ、古いラーメン本をぺらぺらめくっていると、野菜がモッサリ乗り、美味しそうな照りのらーめんが。
あぁ、これいいな・・野菜がいっぱい。とろみがあるのは好きだなぁ・・寒い時はこんなの食べたい。
なんか本当に食べたいな。食べたいなら行けばいいじゃない。うん。行こう。

そんな風に、頭の中で会議が終結し車のキーを捜します。
しかし、向かうは春日井市。1人で行くのは心細いです。そこで、ラーメンマニアの先輩を誘ってみようと電話を。
どうやら、どこかラーメンを食べに行こうと考えていた所だったらしく(さすが先輩)
ご一緒していただく事に。やったねヽ(´ー`)ノ

いきなりのお誘いだったにも関わらず、運転までして頂いてゆらゆらと車に揺られます。どうもすみません。
寒空の中、到着した町屋飯店。イメージ通りの町の中華料理屋さんです。
〜飯店と聞くと、「らんま1/2」を思い出してしまいます。あぁ懐かしい。

店内はカウンターと6人くらい座れる立派な大理石っぽいテーブルが二つにお座敷。
駐車場で出てきたお客さんとすれ違い、店内にはお客さんは無し。わーい貸切ですよ。

注文は、もちろん一目ぼれした町屋ラーメン 500円
他に餃子300円とチンジャオロース700円(たぶん)を注文。安いなー。

厨房では仲の良さそうなご夫婦が、透明な煙の中で作業をしています。
ちょっと大きな炎が上がったりもしますが、慣れた眼差しのご主人はかっこ良かったです。

そうしていると、餃子が登場。
あまりにもお腹が空いていたので、写真も撮らずに食べちゃいました。
細身で小さくて具の少ない餃子が7つほど。おつまみ感覚で、むしゃむしゃ。
私は具が少なくてカリッとしたスナックみたいな餃子が好きなので嬉しかったです。

すると、奥さまがスタスタスタッと町屋らーめんさんを支えて登場。
町屋さーん!
てんこ盛りの野菜に、写真では分らなかったごま油の香りで「はるばる会いに来て良かった」と思い、
箸を勢い良く振り下ろします。

「あぁ、町屋さん 町屋さん 僕のラブレターを呼んでくれたかい」と恋に夢中な学生風に白菜を掴みます。
町屋さんって黒髪に大きなリボンをして、ハカマはいて木陰で小説読んでいそうですよね。
とりあえず、そんな人居ないのですが。

とろみがある野菜をさましながら、少しずつ食べる・・。 美味しい・・あぁ美味しいよ町屋さん。(しつこい)
スープにもとろみが移り、嬉しいマッタリ感にほんのり野菜の甘み。
麺を引き出すと、のろのろとトロミのかかったスープが逃げます。待ちなさいとレンゲで受け止めてズルー。
うん・・・美味しい・・好きだ。

もちろん美味しいから好きなんですが、何かこう昔から根本的に好きなジャンルと言うか
DNAに組み込まれていると言うか、男の子が女の子を好きって言うように、
当たり前にこんなラーメンが好きです。(もう何を言ってるのかわからない)
とにかく、こんなタイプのラーメンが嫌いって人はいないと思うんですよ。
そう思うのは、上品ではないけど家庭的で心温まる味と、包み込むカントリーな雰囲気のせいでしょうか。

目の前に、我を見失って銀行強盗している人が居たら「コレを食べて、考え直して!」って差し出したい。
そして、強盗は腕に抱えた女子行員を解放し、「母さん・・」って麺をすするんですよ。
警官は、ゆっくりと歩み寄り手錠をかけ、コクリと犯人。それを見て、人質だった客はまばらな拍手。
建物の外には多くの報道陣。でも、駆け寄ったりはしませんよ、スープがこぼれてしまうから・・・
あーいい話だ(涙

そんな、胸を暖かくする、ありがとうって感じのらーめんでした。
スープもずるずる飲んで、ほとんど丼が空に。満腹です。
そうそう、チンジャオロースも肉がブリブリで美味しかったですよ。
ちょっと遠いけど、また行きたいお店でした。


好み度 町屋らーめん 4  餃子 3,5  チンジャオロース 3,5