真砂  お店はここです
 入り口は入りにくいけど、小さなお店でほとんど一人客。おばちゃんも面白く、すぐに慣れます。
美味しいラーメンに味のあるご夫婦。いつまでも仲良くラーメンを作っていて欲しいお店です。
2005年 8月25日

堀川沿いの限定80食という高山ラーメンのお店、真砂さんへ行って来ました。
店内はカウンター一列で、サラリーマンやら近所の常連さんでほぼ満席でした。
カウンターの向こうには人が良さそうな女将さんと、ちょっと頑固そうなおじさんが忙しそうに作業をしています。

席につき、えすはライスも注文したので私も迷いましたが、「量が多いので少し分けてやる」と聞き、
「最近太ってきたしね」と言いラーメンのみを注文しておじさんの作業をマジマジと眺めます。

おじさんの足元には穴が開いており、何だろうなーと思った瞬間におじさんがゆで汁をドバーっと穴に流しました。
うわ、なんてダイナミック。中にルパンが居たら大やけどです。「あぁっ 泥棒さん!」

壁には、なんとフラットテレビが埋め込まれてる!と思ったら光沢のある額に入った絵でした。
うん。逆にこの空間にはそれがいいですよね。

目の前にぶら下がる鉄のカゴ(?)にはゆで卵が入っておりブラブラ。
通な常連さんが食べるんだろうなぁ、かっこいいなぁ・・と思っているとラーメンが登場です。
ちょっとボケたー(´・ω・`)
それと同時にご飯も。 あ、ご飯ちょびっとちょうだいよと思うと、ちょうど女将さんが使ってね、と空のお茶碗をくれました。
わー なんてご親切な。(恋人同士だと思われて無いかなー(汗))
漬物はライス注文しなくても付きますよー。
とても上品でスッキリしたしょうゆ味。濃い目の色でも舌が焼けるような濃さは感じません。
細く平打ちの麺は何かに似ているなぁ・・あっチキンラーメンの麺だ。
しかしあの麺よりも、もちろんしっかりしていてスープが絡み美味しいです。
ほんのり甘いスープはスッキリしていてご飯が進みますよ。
なんだか真面目に講義を聴いてる美学生みたいです。高山ラーメンって素朴でいいですね。

にやにやして食べていると、隣のお客さんが席を立ちます。
女将さんおもむろに「はい、ありがとうございまーす 600万円でーす」 ・・・!?
私の人生で出会うことなど無いだろうと思っていた・・まさかのボッタクリギャグに妹。大興奮。
こんなところで出会うなんて・・ラーメン食べ歩いてて良かった・・(大げさ)

しかし、どうしてこんなギャグを?と妹。的に考察してみました。

ある日、小さな事でケンカしてしまったご夫婦。もう3日間も言葉を交わさずにお店をやっていました。
二人とも怒りなんてもう無いんです。仲直りしたいけど、なかなか言い出せない。
もちろん旦那さんは頑固ですし、男の意地もありますから謝ってこないだろうと女将さん。
世話の焼ける人ねと思いつつ、なかなかきっかけが見つかりません。
そこで、常連客に「はい、ありがとうございまーす 600万円でーす」と・・。
「あっれー、そんなに高いの?」と笑う客に、ご主人が「うちの母ちゃんが言う事は絶対ですからね」と笑う。
このやり取りで夫婦仲は元通りに・・・。

あー きっとコレですね。こうして生まれた万円ギャグ。なんて貴重なんでしょう。
私達もこのありがたいギャグを頂けるだろうか・・とドキドキしながら「ごちそうさまでしたー」
すると、「はい すみませーん サンキューでーす。1300万円でーす」 うわっ ベンツSL350 が買える(笑

2000万円を出し、700万円のお釣り。存分にお金持ち気分を味わってお店を出ます。
しかし、なぜすみませんと謝るんだろう。とくだらない事を考えて駐車場へ。
いつまでも、このまま堀川と共に夫婦愛が流れるこのお店が続くといいなと思いました。



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