まりお流 大きな看板にひるまずGO!店内はついたてがあって、女子一人だって意外と平気!
奈良のお店。濃厚とんこつが最高!サイドメニューの量は注文時に要確認!
2008年4月13日

凄いのが見たい。凄い桜が・・・ そんな思いをぶちまけて フラッと奈良に行ってきました。
朝5時起きで吉野山へ着いたのは8時過ぎだったのですが、さすが日本一の名所、凄い人です。

はじめは吉野駅に車を止め、ロープウェイに乗って中腹まで登るつもりだったのですが
付近を誘導するおじさんに従って、なぜか満車寸前の臨時駐車場へ。
そして一気にシャトルバスで山を登ります。

私はいつもどおり適当に行けば何とかなるよね、と、ほとんど下調べをしておらず、
バスから降ろされた場所が何処なのかさっぱり分かりませんよノーフューチャー。
同行したAちゃんは奈良の観光本まで用意してきてくれ、適当にみんなについて行こうよ
という私の袖を掴んで、地図を眺めています。

どうやらロープウェイの終着より上にいるらしく、もっと登れば上千本・奥千本があるのだとか。
そしてふと見れば、さらに上に登るバスには長蛇の列ができあがり、私たちを寄せ付けません。

現時点でも綺麗な桜が沢山。あたりを見ると、ハイキングルックの人で溢れていますよ。
なかには細木数子のような方や、ステッキのような物を持ったモロ登山服の方も沢山居ます。
登るのか・・この上は見晴らしがいいんだろうナァ・・・。

よしっ 適当に自力で登ろう!そう言うと、急な坂道を歩き始めます。
正直、登山は嫌いです。きつい。えらい。でも、今日は綺麗な桜が沢山だから頑張るぞと思った瞬間、
Aちゃんが衝撃発言を飛ばしたのです。

「もう この辺でいいんじゃない?」

私よりも適当だ。まだ7歩しか歩いてないのに終わってしまった(笑
「ダメだよ、まだくず餅も食べてないんだから」そう言って、Aちゃんの手を引く私。
何かが違う二人は、歩き、汗をかき、無事くず餅と綺麗な景色を手に入れたのでした。
一面ピンクのお洒落な山。

もちろんお昼はラーメンですよ、食べますよ。

空腹を携えて向ったのは「まりお流」です。
そう、勘のいい人は気がついていますよね、そうです。あのヒゲで少年ルックのオッサン、マリオですよ。
憎き巨大亀を殺し、ピーチ姫を助けた後に冒険中の食生活を生かした商売を始めるマリオ。
まさに男の料理。ちょっぴり大胆で旨いラーメン・・・という筋書きが私の中で完成しており、
ワクワクで到着。車を降りて、お店を見上げます。

・・・わお。

お店には大きな看板にデカデカと男らしく「まりお流」と書かれています。
こっ 今回はそんなにイメージ遠くないかも(笑

店内はお座敷・テーブル・カウンターと、腹ペコさんを沢山収容できちゃう席数。
テーブル席に座ると、壁の巨大なメニューを見上げます。

メニューが表になっており、このラーメンは大盛りだといくらだよ、と分かりやすい
・・・のですが、初めての私たちには表の迫力に、えーと、うんと、何にしよう。(汗

「まりお流らーめん」とオススメの「濃厚とん塩らーめん」を注文しました。
ついでに気になった「生肝680円」も。 ワタクシ、生の内臓は大好物です。(怖い)

しばし待ちますと、両手に大きな丼を持ったお姉さんが。
テーブルに置かれたまりお流らーめんの丼を覗き込むと、「うわあぁぁぁ」と声が漏れました。
背脂で光っちゃうの、表面。かわいいよね。

なんとスープ一面にノリノリの背脂が。いや、大好きな背脂さまがががが!!
いつもは、まずスープから飲むのは通っぽくて照れるので、麺からズルッといっていたのですが
モリモリの背油を、こう黒いレンゲにすくって、飲んで・・・ うぉあ おいしいぃぃ!

口に流れ込んできた背脂は、甘く全てにおいて友好的。
マッタリとした背脂がいとおしく、口の中に訪れた快感に一気に目を見開くと
脳の中枢が刺激され、この幸福に身を躍らせんばかりの喜びがっ!!!

脂達は口々に「やっほう、やっほう」と言い、まるでディズニーのように歌い踊ります。
「ぼくらは会いに来た、君の世界へ。さぁ君もおいでよ、ぼくらの世界に 素敵な世界。」
背脂マーチのような物が脳内で流れたかと思ったら、いつのまにか
大きな背脂にまたがってハワイの海を漂っているんです・・・あら、イルカさんこんにちは。
そして、そのイルカも歌います。背脂セレナーデを・・・。

そう、薬物中毒者のように、ものの見事に“決まって”しまったのです。
もう何も怖いものは無いわ!らりるれロリロリ!!

あぁ背脂・・背脂 このスープ。 背脂ドロドロでなんて美味しいの・・・。

美味の世界にトリップし、「美味しい!このスープ飲んでみて!」と叫ぶようにAちゃんに差し出す私。
Aちゃんも「うん、美味しいねっ」と背脂スープを飲んでいます。
そう、もっと飲んで・・・美味しいでしょう?もっと背脂タップリラーメンの虜になるのよ ふふふ・・・
そんな風に微笑み、仲間を増やそうとする私は本当に背脂中毒なんだと思います。

太く背脂に負けない旨い麺、そして薄いのにとても魅力的なチャーシュー。旨い旨い旨い。
天下一品のようなどろっとしたスープを飲んでいるうちに、私の中の誰かが囁きます。
「き・・今日のところはそれくらいにしておいて下さいませんか・・・」

そう、それは胃の門番。胃は強い方なのですが、少しもたれてきたような・・・。歳かな?
ちょうどラーメンを食べ終えたとき、注文していたサイドメニューがテーブルに運ばれてきました。

・・・・!?

こっ これは・・・(汗

想像をはるかに超えた生肝の迫力に、後ずさりしてしまいそうでした。
覆ってあるネギをどかせば、つやつやの生肝がどっっっさり(汗
680円なので5〜6切れくらいかな、なんて思っていたんですが
軽く12、3切れは乗ってます。(鶏の肝って安いのかな?)

ドキドキしながら箸で一切れ持ち上げると・・・デカイ(汗
タレにつけて口に運ぶと、それはもうマッタリとして美味しいんです。
氷で冷え冷えなのもサービス満点。すっ すっごいなー(汗

しかし、しかしです。6切れほど食べると、もう口の中がワンダー。
マリオが森の中で鶏をザブシッと殺して食べる味というか、生き物の味なんですね。
生き物を殺して食べるという行為を、口の中で感じた一品でした。 うぅぅ(汗
(これは、4〜5人で食べると、本当に美味しいです。適量って大事ですね)

美味しかったまりお。Aちゃんが食べたとん塩も凄く美味しかったです。
「なるほど、塩ですよ うっひゃっひゃっ」って笑いたくなるくらいですよ。(わかりにくい)
こちらがとん塩さんです。塩がクイッときてうまいです。

このお店は、週末に限定で色々なラーメンを出しているそう。(HPを参照下さい
週一とはなんという器用さ。きっとマリオさんは冒険の途中で魔法のさじを手に入れたんでしょう。
とにかく、背脂さいこう。背脂ばんざい。

奈良に行ったら、もう一回行きたい、いや、食べる為に奈良に行きたい。
背脂が好きだというあなた、オススメですよ。 ね?食べたいでしょう? ふふふ・・・。



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