華丸 一宮市萩原町串作1407-2
 門構えが渋いのでちょっと入りにくいけど、優しげなおばちゃんが居るから大丈夫。。
お店の周辺は昭和な雰囲気が残ります。映画でお腹を刺された警官が走ってそうな町って感じ。
2005年 9月23日

せっかくのお休みなので、少しだけ遠出をしようと一宮は華丸へ行ってきました。
ちょっぴり昭和な町並みに、馴染むように見えてしっかり暖簾が主張しているお店。
今風のお洒落な雰囲気ではありませんが、ガラガラと引き戸が素敵です。
行列を予感させる椅子三兄弟。
店内はカウンターと、テーブル席。
カウンターに座り、頭上のメニューを見上げます。たまにはつけ麺食べようかな?と珍しく「味玉つけ麺」を。

注文すると、おばちゃん店員がわらわらと動き出し、店内に備え付けられたテレビを見つつ作業を。
ちょうど万博ニュースが流れており、出された氷満載のお水を飲みつつ
死にそうな顔をした万博客のインタビューを見ました。
おばちゃんたちは「んまー よーあんなに待てるわー」と口々に言い、つられて『ほんとにね〜』と言ってしまいそう。
のんびりと話すおばさんの後ろで、せっせとラーメンを作るご主人。なんだかいい雰囲気でした。

もうそろそろラーメン出来そうだな、つけ麺って二つの丼が二回にわたって運ばれるから
仲良しが離れ離れになるみたいであんまり好きじゃないんだよな・・と思ってると黒いお盆に乗って仲良く登場。
おぉ、これはいい。(かなりどうでもいい事かも知れませんが)
煮玉子っ!煮玉子っ!
登場したつけ麺は、とても見た目が綺麗です。
その理由は深く輝くオレンジ色の黄身を惜しみなく魅せる煮玉子。まるで宝石。
そして男らしく豪快なメンマ。こんな太いメンマは久しぶりに見ました。そして脂がうっすら輝くチャーシュー。
ふと、つけ汁に目を落とすと・・・・うっわー脂多いんじゃ?
丼のふちには脂の透明な層が見られます。うーん、意外とコッテリなのかなぁ?ぎ・・魚介が香ってるのに(照

考えていてもしょうがないので、具のすき間から麺をぞろっと引き出し、つけ汁へ。
う・・・うま・・ 美味しい!!!
つけ汁の味よりもまず、麺の食感に驚きました。ツルツルさん!もうこの麺ツルツルさん!!(壊
麺がツルツルしていると言うのはこの事ですね。
滑り台がツルツルで、手で勢いをつけなくても勢いよく滑れた・・あの時の爽快感を思い出しました。

そして、脂が多いな〜と思っていたつけ汁。脂分は全然気にならず、あっさりしたお味。
色々な方向から友達がこちらへ歩み寄るイメージです。
魚介と動物系のダブルスープを初めて意識しました。

やっぱり乗っている具が豪華で嬉しい。宝石のように輝く煮玉子は思わずにやける美味しさ。
大きく切られたメンマは一口では無理だと判断し、カニカマのように裂いて食べてみましたが、
歯に挟まってしまうので、仕方なく一口で食べるも・・く・・苦しい。
コレを嬉しい悲鳴と言うのかな?(・・微妙なライン
スープに浸っていないのでふやける心配は無いな〜と思っていた海苔を持ち上げると・・
みにょーん
今、邪魔者扱いされまくりのクラゲみたい。
乾いた海苔に麺が付くのはもちろん分るのですが、物凄くツボにはまってしまい
笑いを抑えるのに苦労しました。
おばちゃんの視線を感じたので、焦って『テレビで笑ったんだよ〜』と見上げるも・・子供放置死のニュース・・。
大人しく海苔と麺をつけ汁に沈めて美味しく頂きました。

どれだけ食べても飽きない味で、どんどん箸が進みます。
チャーシューも程よい脂を含み、メンマも三枚も乗っていて食べ応え十分。
食いしん坊の私はもう大満足です。満腹になり膨らんだお腹に「はぁ・・」と溜息をつき、
でも美味しかったからいいか!と自分を慰めて席を立ちます。
ごちそうさまでした。

お店を出て、すっかり暗くなった景色に馴染むお店を見上げます。
大人しい雰囲気の町並みが秘める力強さを感じつつ、車のライトを点灯させるのでした。



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