呑助飯店 
マーク無し 今池のやや古めの中華料理屋さん(居酒屋?)なので、女性一人はちょっと無理かも。
可愛い餃子がオススメです。冷たいビールで思いっきり酔っ払いたいです。
2005年7月20日 

レポ表のナ行のお店が無いな・・と思ってると「いいお店がおりますよ」と教えて頂き、行ってきました呑助飯店へ。
路地を走る車がなぜか恐いイメージの今池。ひっそりとイイ味だしてるお店はまさに呑助って感じです。
入店すると、重厚な石で出来たカウンターに、お座敷テーブル席。
時刻は19時。すでにのんべえ サラリーマンがまったりと飲み始めていました。

カウンターに座り、濃い口ラーメンと餃子、もう一品食べようとチンジャオロースを注文。
向こう側には親父ギャグを上手くかえしそうなおばさんが餃子を焼いていました。

まず、餃子が到着。
あら可愛い。

この餃子、小さくてすごく可愛いです。色白のその姿はまるでクリオネ。
中身が少なそうだなと食べてみると、カリッとした皮と控えめな具のバランスが良くて凄く美味しいです。
軽い食べ心地は餃子スナックといった感じで これはビールに合いますよ。さすが泥酔野郎 呑助飯店。
ちょうどカウンターの中でおばさんが餃子を作っていますが、ボールに入れられた具が白い。
真っ白で緑とか茶色系のものが見当たらず、かまぼこの元みたいです。なんだかよく分らないけど美味い。

ちょうど餃子を食べ終わった頃にチンジャオロースが登場。ナイスタイミング。
あら綺麗。

美しい色合いに思わず声が・・。白い餃子に、この色合い。呑助飯店は色の魔術師ですね。
もうちょっと歯ごたえがあってもいいかな?と思いましたが少しだけピリッと辛くて美味しかったです。

すると、主役の濃い口ラーメンがとうじょ・・う・・。
ドーン。

あれ?さっきまでの鮮やかさが一変。 いきなりの黒の時代に心を奪われ、
『すべての色は黒に帰る・・。』そんなあるような無いような格言を勝手に作る妹。
色はどす黒く、驚くべき事に色の粒子が見える・・黒色がザラザラしています。黒も積もれば闇となる。
しかも何か変です。そう、油のせいで湯気が無い。まるでロウで出来たラーメン見本みたいです。

まず、スープを一口・・・。 うっ・・ コレは飲んじゃいけない。思ったのではなく感じました
油絵の具が沈殿してしまったかのような液から麺を取り出すとしたたる油。すごい・・。
「オー なんてオイリー」と、無意識に油に強そうな外国人風に喋りだす妹。 (頑張れ私。)

恐る恐る食べてみると、油分が多いけれど悪くない。逆に美味しいかも。
(美味しいは言い過ぎかも知れませんがアリです)

しかし熱い。湯気が出ていないので油断していました。冷ます為に麺を持ち上げ、同時に油も落とします。
一石二鳥でまさに油はお断り。油断という漢字がピッタリですよね(?)
口の中で油と麺が絡み、とてもマイルド。なぜか焼きうどんを思い出しました。
嫌いな味でも無く、極力油を落としながらご馳走様でした。

食べ終わると、厨房からガシャーン!グワシャーン!!と凄い音が。
うわっ 何?夫婦喧嘩?! でもおばさんは目の前に居る・・ まさか刺客が?さすが今池。呑助大ピンチ。
その音はなかなか収まらず、これは加勢しなくては・・と席を立とうとすると・・・何か様子が変です。
よく観察すると、どうやらご主人がチャーハンを作っているのかも知れない
姿は見えませんが、無心に鍋を振る影が見えました。ホッと一安心です。

今一度、黒い油液を眺めて店外へ。次回は餃子にビールで本物の呑助になろうと思う妹。でした。
もちろん〆は濃い口ラーメンでお願いします。

箸が闇に沈んでいます。
ちなみに、スープはなんと40年以上継ぎ足して使っていて、黒いのは焦げだそうです。そりゃ粒子が見えるわけだ。
マニアの中では重油ラーメンと呼ばれているそう。納得です。



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