中山うどん 名古屋市南区呼続4-3-19
町のうどん屋さん。メニューが多く、おばちゃんも多い。
マーク無し オバちゃんの楽園的町の食堂。気合で入れば、人生相談だって出来そう。
2006年 2月11日

「うどん屋だけど、ラーメンもあるお店どうですか」とメールを頂き、お聞きするとちょっと面白そうなお店。
意外と近く、車で10分程度の場所だったのでピューッと行ってきました、中山うどんに。(なぜか倒置法)

日差しが眩しいお昼どき。分りにくい場所だからと気合を入れて目玉を動かします。
すると、道端に小さな看板を発見。なんて分りにくい看板なんでしょう、目の前の歩道では工事をしていて
うっかり通り過ぎるところでした。工事現場のオジさん教えてよう。(そんな無茶な)

歩道を乗り越えて踏み込んだ駐車場。とても狭くて、出るとき苦労しそうです。
車を停めたものの、入り口は・・・どこ?(汗
まさか・・・

まさかね・・と勝手口のようなところにぶら下がった暖簾を見ると

「カモーン」

うっひゃー、ここか、ここなのか。と半笑いで写真をパチリ。
恐る恐る暖簾をくぐると、さらに人んち風味が増してまいりました。
傘までぶら下がって、雰囲気はもう近藤さんの家です。(小学校時代の友人)
こんちゃ〜ん、鶏さわらせて〜☆

と、懐かしがって妄想している場合ではありません。どっちがお店の扉なんでしょう(汗
とりあえず、手前の引き戸を開けてみま ・・・開かない。

・・・ならば、正面だね、と消去法でお店に進みます。

扉を開けたものの、一瞬入ってはいけないような空気。えっ、こっちが当たりじゃないの!?(汗
セメント袋のように粉が置かれ、いつも賢明に働いているであろう製麺機がぐったりしています。
手ぬぐいが干されたり、長靴が置いてあるのを確認しつつ、もっと奥に視線を移すと・・・

お、 お店っぽい部分あったーーーー!!!(喜

どうやら裏口の方から入ってしまったらしく、不法侵入気分も一気に和らぎます。
あぁ、良かった、ムーンウォークで帰るところだったんですよ、と席に座り、
お聞きしていたオススメメニューの「うちゅう(大)」で海老天をトッピングで注文しました。
(量が小・大・得とあり、大が並のサイズです。)

なんと、これはうどんとラーメンの麺が混ざっているものらしく、うどんと中華そばのまざりんこで「うちゅう」。
だ・・ ダブルテイスト(汗
せっかくのうどん屋さんですし、うどんも食べたいですよね。

目の前のやかんから暖かいお茶を貰い、ホッと一息です。ふと、周りを見るとテーブル席のみの店内には
タクシーの運転手さんらしきオジサンや、近所の常連さんがうどんを待ったり、すすったり。
うわ、なんか私、場違いテイスト?(ちょっと緊張してしまいました)

店員さんは、数十年前は花の様な少女であったであろう美しい奥様方が4人程いらっしゃいました。
これまた、すごいパワーで元気ハツラツ。競技用のスニーカーを履き、テキパキと作業されています。
オジサマが小声で注文しようものなら、あちらこちらで「大きい声で言ってくれんと、聞こえんが」とパシリ。
うーん気持ちがいいっす。

まさに生きる女性の辞書が4冊もある、このうどん屋さん。いろんな意味で凄く貴重だな、と思っていると
「はい、うちゅうね」と辞書さん おばちゃんが運んできてくれました。
うどーんアンド中華そーばアンドやかーん。
うっひゃ、混ざってる!と、分っているはずなのにテンションが上がります。
そう言えば、ラーメン界のオカルト的な存在の大丸にもこんなメニューありますよね。
とりあえず、うどんを掴んで、ズルズr・・

・・・あつっ(焦

いつもよりも太いうどんの麺。そりゃいつもよりも熱いですよね(笑
ハフハフしながらツルツル。うーん、美味しい。
何がどうって変わったところは無いのですが、美味しいんです。 り・・リユウナンテナイヨ!(なぜか逆切れ)

久しぶりにうどんを食べたなぁとしみじみ嬉しくなり、
ちょっと柔らかめの茹で加減が、なんだか懐かしくて優しくて、ホッとします。
コシがある麺も好きなんですが、きしめんみたいにテロテロの麺も好きなのでついついニヤニヤ。
うどんをモリモリ食べていると、海老天の向こう側の中華そばが目に入ります。あっ忘れてた。

「そうそう、君を忘れちゃいかんよね、やぁどうも」と、細い麺を掴んでズルズル。
うっひゃー 食感が違って楽しい(笑 
食感が違うのは当たり前なんですが、口の中が騙されたと言うか、
今までの太い麺に慣れていたものですから、脳の片隅がビックリしてます。
あっはっは、私の脳みそビックリしてるわと思っていると、次々に来店する常連さんの声が。

人気店だなぁ、美味しいもんなと思っていると、忙しそうに製麺所からぷらぷらと生めんを持って移動するおばちゃん。
あぁ、自家製麺。おいしいっす。おばちゃん、おいしいっす。と黙々と食べ続けます。
そうだ、海老天が居るじゃないかと箸で一度スープに浸して、ガブリ。

・・・あつっ(笑

「エビテンよ お前もか」と言いたくなる熱さ。猫舌の妹。も悪いんですが、結構熱い。
耳をすませば、厨房からオバちゃんの声の合間に聞こえるピチピチという揚げ音が。おーフライング。
「そうか、揚げたてか、それならば仕方あるまい」と偉そうにフーフーして冷めるのを待ちながらモグモグ。
衣が多めですが、スープに浸った衣が美味しいんですよね。
厚着をしている海老も美味しく頂き、ご馳走様でした。

ズズズと席を立ち、おばちゃんにお会計を。「えーとぉ、うちゅう大と海老天で360円ね」

え?何? 聞き間違い?と思いつつ、お支払い。やっすい!!!
やすーい やすーい・・ と夢遊病のように囁きつつ、製麺所を通って駐車場へ。
表からの外見写真を撮ろうと思っていたのに、すっかり忘れて裏から出てきてしまいました。

えーと、多分海老天が110円だったので、うちゅうは250円です。
やっ 安いっ なんて素敵なお店なんでしょう。混雑時は私でもちょっぴり緊張しますが慣れですね。
どうも表側には駐車場が無いようなので次回も不法侵入気分で入店しようと思います。

あつあつハフハフ中山うどん!ハキハキ輝く女性の歴史!
            オーダーはハッキリ、しっかり大きな声で!


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