中華軒 マークなし 常連さん多し。注文はお水を取りに行く時、ついでにするといいかも。
長野は上田市のお店。ちょっと遠いけど、オススメです。大盛りにすれば良かったなぁ。
2007年 5月 5日

GWは長野の高原へお出かけ。いつものように数軒、地元のラーメン屋さんに行きました。
その中で、名前を覚え、好きだと言えるお店があったので書き留めておこうと思います。

お店の名前は中華軒。どこにでもある感じのお店でしたが、はためく黒い暖簾がカッコイイですよ。
店内はテーブルとカウンター。テレビの画面が鈍く光り、昔ながらの雰囲気満載です。
入店時はお昼時でほぼ満席でした。テーブルにちょこんと着席。
足が欠けているのか、カタカタと私を揺らす椅子。
震度4くらいかな、これじゃ落ち着かない。奥の椅子と交換しよっと。・・・このお店、古いな。(失礼)

ラーメンだったか、中華そばだったかは忘れてしまいましたが、とりあえず普通のにしよう。
ふと見ると常連さんらしきオジサンがカウンターから厨房に首を突っ込んで注文しています。
あ、次に来たオバサンも首を突っ込んでる・・・。
これはちゃんと自己主張しないと注文出来ないな、と思っていると店員のおばさんが
厨房から出てきたので、チャンスとばかりに捕まえて注文しました。ホッ。

しばらく待つと足音を立てずに背後からおじさんが丼を持って登場です。
わお(汗 ど、どうも いただきます(笑

丼を眺めると、見た事がある麺が。うどんみたいに太い・・・。ら・けいこ見たいだなぁ。
すでに写真を撮る習慣は無くなっていたのに、観光客気分でカメラを出します。

ハイ、けいこ チーズ☆


箸をサクッと差し込むと、麺がにゅるんと動きだします。
手切りなのかな、太さや長さが不揃いで掴みにくいったらありゃしない。

箸で持ち上げると、掴んだはずの麺がにゅるりと逃げます。
「おまえ行く?どうしよっかな、今回はさ、やめとくよ。次回にするわ。」
そんな声が聞こえてきそうな麺の動き。いや、聞こえます。もう聞こえるって事でいいですよね。(?)
優柔不断でワガママな動きをするから、テーブルに点々とスープが飛ぶじゃないか、こいつめ。

逃さぬように、麺を噛む。不揃いだから、硬い麺や柔らかい麺も。

太い麺がモチモチ、ぐりょんぐりょん。平べったい麺がぴろぴろ。 
目いっぱい頬張ると、自然と頬が緩んだ。

お、美味しい・・・。

この不揃いなのが逆に美味しい。
この個性を、茹で具合が気に入らないって欠点と思う人が居るかも知れないけれど、私は大好きです。


ピロピロ、モチモチ、ルンルンと食べている最中、短い麺がつるりとテーブルに落ちた。
あぁ なんてハシタナイ。(恥)
「大人になって、こんな事って無かったな、この麺の元気な事と言ったらないね。」
その時はそんな風に自分を慰めてみたのですが、今思えば違う・・・。
私はこの麺が好き過ぎて、つい慌てて食べていたのではないかしら。
食べるのが楽しくて、無我夢中になっていたから落としたんだ。(恥)

しかし、食べるのが楽しいって感覚は本当にいいですよね。食欲が本当に満たされていくこの瞬間。
素敵なマネキンに見とれて入った服屋で、すごい勢いでハンガーに垂れる洋服を
手と眼で確認していく、あの作業に似ているな。あぁ どうしよう 可愛い服が多すぎる、楽しい(ノ´∀`*)

自分にピッタリ似合う洋服があるように、このラーメンは私にピッタリ。
あ、そうそう スープの味はそこまで珍しい物ではなく、比較的大人しめでしたよ。美味しいけど。(けど?)

スープに沈んだ麺を探っていると、小さくて細い麺が顔を出した。
「ほら、ちゃんと見つけるさ」そんな風にしていたら、向えに座っていた同行者が
「や、このお店気に入ったね」って顔をする。

いや、だってさ 麺が沈んでるからね、 ほっ ほらね(赤面)


このお店、あしあとに残しておこうかな。終了してるけど、更新したって誰も怒りゃしないよな。
そんな事を思いながら、ムアッと熱い車に乗り込み窓を開けました。


妹。のあしあと TOPに戻る