すみれ 北海道札幌市豊平区中の島2条4丁目7-28
♪♪ カウンターとテーブル席が複数ある広いお店。恥ずかしいなんて言わず、ここまで来たら食べなきゃソンソン。
2006年 1月 9日

学生時代の友人と6人で北海道へ行ってきました。
12月末の飲み会の席で「北海道行きたいよね」なんて話していて、なんと本当に行く事に。
そう決まってから考える事といえば、北海道の美味しい味噌ラーメンが食べたい。と言う事。
出来れば何軒も食べたいのですが、6人全員で食事を取るのでわがままは言えません。

そこで、的を絞って「すみれ」へ行く事にしました。
今回の旅行は登別・小樽・札幌を修学旅行並みに観光するので時間的余裕があまりありません。
小樽でガラス細工体験をして、札幌に戻り地下鉄に乗ってすみれの最寄り駅へ。

駅からは8分程度でしょうか、道は雪が腰ほどまで積もっており、その為に歩道は幅が狭く1人しか歩けません。
お店までの地図を思い浮かべながら、ぞろぞろと極寒の夜道を歩きます。
顔を半分までマフラーで覆い、振り返ると1人のラーメン好きの為に、兵隊のように歩かされている友人5人。
大変に申し訳ない気分で「みんな大丈夫ー?」と声をかけると、
「生きてるよー」「さっきすれ違った学生、ジャージだったよ!」「寒くないのかなー」「信じられなーい」と
声がドミノのように聞こえてきて、ちょっと楽しい気分に。

しばらく歩くと、どっしりとした黒い建物に、「すみれ」と書かれた看板がライトアップされています。
なんかカッコイイ。
あったー!と叫ぶと、後ろから歓喜の声が。なんだか宝探しみたいですよね。
閉店時間の9時の20分ほど前だったので、待っているお客さんも二組。
スニーカーに付いた雪を払いつつ、6人ですと店員さんに告げると、5分程で席に座ることが出来ました。
ぐるぐると巻いたマフラーをほどき、ダウンジャケットを脱いでホッと一息。
味噌ラーメンを注文し、テーブルに置かれているティッシュで鼻水を拭きながらしばし談笑です。

ふと、メニューに煮玉子トッピングの文字が。こりゃいけない、と店員さんに追加で注文し一安心。
ふー危ない危ない。

そして熱いですよ〜と若く可愛い店員の両手に包まれた味噌ラーメン登場です。
←興奮のあまり写りこんだ指。
目の前に運ばれた丼を眺めて、「わぁっ美味しそう!」と口々に言う友人達。
なんだかそれの方が、ラーメンが食べられるよりも嬉しく感じてニヤニヤしてしまいました。
全員に箸とレンゲを配り、さぁ頂きます。

やや太めのしっかりとした麺を持ち上げると、もわっと立ち登る美味しそうな香りの湯気。
まだ熱いかな、とレンゲでスープをズルっと飲むと・・・熱い!!!

いきなりの感想が熱いですみません。
スープの表面にはラードの厚い層が蓋役をしており、熱をもっさり捕まえて逃がしません。
味は濃く、とてもコッテリしていますが「濃すぎでイヤイヤ感」は全然無いんです。
私は味噌ラーメンはあまり食べた事が無く、どうしても味噌汁を想像してしまうのですが、
このラーメンは味噌汁のお椀のイメージが全然出てこず、これが味噌ラーメンなんだ・・と思いました。
ダシの味を濃く感じたからかな?

麺もモチモチしており、スープの濃さや熱さに負けず本当に美味しい。
このラーメンなら切り立った岩場でも登れそうな感じです。
また、細かく刻まれたチャーシューが美味しい。小さいながらも味噌によく合い、存在感もあります。
レンゲでスープと共に食べると、一段と美味しい。味噌っていい調味料だなぁと感じた一瞬でした。

ふと、「この煮玉子ってすごい半熟だね!麺と絡めて食べると美味しい!」と友人。
うーん、なるほどその通り。あまりの素敵コメントについつい悔しくなってしまいました。

美味しくてパワーがあり、寒さなんかに負けない気合がプンプンのラーメン。
途中から火傷で舌がザラザラしてきたような気がしましたが、箸とレンゲは止まりません。
美味しい・・来たかいがあった・・みんな付いてきてくれてありがとう。と感動してスープをゴクゴク。

ふとテーブル上には酢が。餃子はメニューにありましたが、餃子のタレは置いてなかったので
ラーメンに入れるんだよな?とダボダボ入れて見ると、これまた美味しい。
さっぱりして素直なお嬢様風味になり、スープが飲みやすくなりました。 うわー 酢って凄い。

丼をほとんど空にして気が付きます。
あ、この後ジンギスカンを食べるんだった・・。

そう、実は電車で話しかけてきてくれた昔観光バスの運転手だったと言うオジサンに
美味しいジンギスカンのお店を教えてもらい、この後に行く予定だったんです。
よく考えたらガラス工芸の後に小樽で海鮮丼を食べてきたんですけどね。明らかに豚育成コース。

またいつか、ここに来るだろうかと考えつつ、ご馳走様とお会計を済ませ、
店舗横にあるお土産売り場で閉店した後なのに、懇願してお土産を売ってもらい(店員さん優しすぎ)
みんなで「美味しかったねー」とすみれと書いた紙袋をぶら下げて、すすきののジンギスカン屋さんへ。
(このお土産なのですが、物凄く重い。さっき量ったら4人前で3.3キロもありました。
私はそれをなぜか二つも買ったので、持ち歩くのがかなりキツかったです)

そして、すみれの広告塔的にすすきのを練り歩き、目的のジンギスカン店へ。
ほとんど地元の人しか来ないらしい小さなお店で、常連さんでいっぱい。
古いお店で、煙がモウモウとしており凄い匂いです。しかし、めちゃくちゃ美味しくて煙も気になりませんでした。
全員のタレには、「たくさん入れなさい」とお店のオバちゃんが投入してくれたニンニクがいっぱい。
たくさん食べたつもりでも、凄く安くて大満足でした。(確か、ビールも飲んで1人1100円くらい)

お店を出てしばらく歩くと、自分達のありえない香りに気が付きます。しかし寒くてそれどころではありません。
荷物も重く、雪の中必死に歩く食いしん坊6人。

ホテルを出る時に「何時ごろ戻られる予定ですか?」と聞かれて「8時くらいだと思います」と答えたのに
帰ってきたのは0時。手にはすみれの紙袋に、なぜかジンギスカンのただならぬ香り。
連食した事がホテルマンにバレバレで、フロントでキーを貰うのが恥ずかしくてたまりませんでした。


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