嵯山 一宮市花池1−9−2 水曜定休 11〜14時 17:30〜22時
 静かで意外と広く、ちょっと緊張しちゃうかも。でも、とても優しい店主さんが話しかけてくれるはず。
サザンと読みます。古式醤油らーめん専門店とありますが、名物のあれ麺が面白いです。
2006年 3月 5日

「新作のラーメンがあるんです 女性に喜んで貰えそうなラーメン。試食してみませんか」とメールを頂いて
ひょっこり行って来ました。初めての試食体験でございます。

店内に入ると、二組のお客さんがお座敷に座り、美味しそうにラーメンを啜っています。
ひょいとカウンター席に座って、ご主人の登場を待ちますが・・・ちょっと待てよ。
メニューにはもちろん新作の表示はありません。注文はどうしたら言いのでしょう(恥

もし、ここでご主人に気が付いて貰えなかったら、自分で付けた奇妙なあだ名で「妹。です」と自己紹介
しなければいけないのではないかと思うと、心底逃げ出したくなり、固まった笑顔でおしぼりを揉む私。

すると、「○○さんですよね」と本名で尋ねてくれたご主人。たっ助かった!ありがとうございます(泣

程なくすると、試食のラーメン『ぷにっと軟骨 美肌行きラーメン(仮 ←勝手につけた』が登場。
どうぞ〜と優しげなご主人の目に、わずかながら緊張の眼差しが。(多分気のせい)
カメラを忘れてしまい、携帯電話の画像です。すみません。中心の白いのはなると。

軟骨をトロトロ・クニクニになるまで煮込み、コラーゲンが目一杯溶けていそうな豚骨ラーメン。
程よい塩の風味が優しくて、奥底に旨みが潜んでいるまろやかなスープです。
食べ始めは、「もう少し塩が濃いほうが好きかも・・」と感じ、「試食した意味があった!」思いましたが、
いやいや、食べ進むとちょうど良い。この優しさが、健康を思いやる味でいいじゃないか。
逆に濃くしたら台無しかも・・・と思う始末。うわちゃー。

煮込みまくられた半透明の軟骨が、プニプニと転がっていて、見た目は秋の海でよく見るクラ・・
崩されて固まった玉子の黄身や、色々な種類の野菜に、なるとも乗って彩りも鮮やかです。
途中でお風呂に入りすぎたようなキュウリが出てきて、ちょっと笑ってしまいました。

するとご主人さんが、「もう一種類ありますから」と厨房から声をかけてくれます。
なんと、にこやかに「牛乳入りですよ」とおっしゃるではないですか。
やったね!牛乳だ!(汗 と、後ろ向きに猛ダッシュしたい気持ちを押さえ、ご主人の作業を見守ります。

はい、出来ましたと 不気味に 白く輝く『白い悪魔ラーメン(仮←また勝手につけた。』が登場。
先ほどのラーメンの牛乳入りバージョンです。 あばばばばば・・・

いきなりの牛乳との出会いに気が動転して写真がないです。すみません(汗。

真っ白などんぶり内にワンポイントで、オレンジ色に輝く輪切りの人参が乗っており、
雪の中にみかんを突っ込んでシャリシャリみかんを作った思い出がよみがえります。
(あ、シャリシャリみかんは歯に冷たくて食べにくいし、皮も剥きにくくなるのでオススメしないっす。)

「牛乳苦手なんです」の一言がいえない自分の弱さを恥じつつも、頂きますと箸を振り落とします。
するずる・・・ はうっ なんて素敵なまろやかさん(汗
小さな妹。は脳内のホームベース近くで手を広げ、「セーフ・・・ セーフ・・・」と小さく言い、
審判の妹。は砂煙が収まる中でしっかり味を確認し、「セーーーーフッ!!」と雄たけびを上げました。

若干、乳の風味はするものの、牛乳嫌いでもセーフです。

ズルズルズルと頂き、ご馳走様でした。
くにくにの軟骨と頬張りながら「君たち、頑張ってくれよ!」と美肌への効果を期待し、
「あぁ久しぶりにちょっと高い美容液パックをしようかな」とお肌を労わりたくなるラーメンでした。

どちらかと言うと、私は牛乳無しの方が好みでしたが、少々改良を加えた後、
両方出す方向で検討中との事なので、食べ比べてみるのも楽しいですよね。



2006年 1月22日

少し気になっていたお店「嵯山」へ行ってきました。
元々は、岐阜の「がん太」というラーメン屋さんが一宮に移転されたお店だそうです。
なんと、ここのご主人はコント55号の弟分として車だん吉さんと「コント0番地」という漫才コンビを
組んでいらっしゃった
んだとか。その時のいわたがん太(のちに岩がん太と改名)さんのお名前の一部が
岐阜での店名だったんですね。

お店でご主人とお話できたら、嵯山の由来を聞きたいなと思っていると、立派なお店に到着です。
駐車場も数台あります。
ドキドキしながら引き戸をガラガラ。
店内はカウンターと真ん中にお座敷のある、とても落ち着いた雰囲気。このままお寿司屋さんも出来そうです。
いらっしゃいませーと奥から女性店員さんと、優しそうなオジサンが。 あ、がん太さんですね(ノ´∀`*)

寒かったわ〜とカウンターに座り、辺りを見回していると、差し出される暖かいおしぼり。 あ、どうも(嬉
折り方が独特でなんとなく高級感を感じるなぁとおしぼりを握りつつ、注文は名物と聞いていた「あれ麺」で。

お店を見渡すと、「祝開店 車だん吉」と書かれた垂れ幕のような紙が。
後方には開店祝いのお花も何個か飾ってあります。 お店も綺麗でつい最近開店されたんでしょうね。
(お聞きしたら昨年11月の末頃に開店されたそう)
ふと、カウンター端を見るとスポーツ新聞に混ざって、こんな新聞が。
お、欽ちゃんにお料理作ってたんですか。
中には浅井企画の芸人さんが今年の抱負なんかを語ってます。
面白いなぁ・・と眺めていると、女性店員さんが「あれ麺は初めてですか?」と尋ねに来てくれて、
「あ・・初めてです(何かしら?ドキドキ)」と答えると「じゃあ、これどうぞ」と渡されたのは説明書。
あ、食べ方があるんですね。
丁寧に順を追って読んでいると、「はい、あれ麺でまーす」とご主人。「はーい」と女性店員さん。
そして、ささっと運ばれたあれ麺さん。
おお、美味しそう。
華やかで美味しそうな具がいっぱい。何が乗っているかな?と忙しく眼球を動かすと・・・
お盆に一緒に乗ってきた小皿が目に入ります。
こっこれは梅干とマヨネーズ!?

さっきの説明書を見ると半分くらい食べて頂いたら別添えのマヨネーズを入れてください。と書いてあります。
凄いな、でもモツにマヨネーズって美味しそうだな、と思いカメラの電源を切っていると、
「写真撮るなら、もっと綺麗に盛り付ければ良かったなー。ここの玉子のところを この角度でさ・・・」とご主人。
思いがけず、アングルのレクチャーを受けてしまい恐縮して玉子に目を落とすと・・・。

ん? こ・・・これは何ですか?

玉子の影にトマトケチャップ出たー!!(驚
モリモリ乗ったモツに気をとられ、危うく見落とすところでした。まさかこんなところに・・。

と・・とりあえず、説明書に従っていきましょう。

了解です。とレンゲを手に取りズルズル・・・ピリッと辛くて、思いっきり私好みの味。 おっ美味しい!
醤油味のスープに辛味が一瞬勝っているけど、ぶち壊しじゃ無くて実は仲良しって感じです。
いいよ いいよー。コッテリ好きだよー。

えーと、それからどうするんだっけ・・・

あ、混ぜちゃうの。  今、美味しいんですけど、ケチャップと混ぜちゃうの・・。
と、なんだか躊躇しながらケチャップを混ぜ混ぜ・・・。

ズルズル・・うわ、美味しい!店長さん、躊躇してごめんなさい!
ケチャップ様、美味しいです。なんて言うか、一瞬イタリアンでした。もうピザ。斜塔。シャンゼリゼ。
で、一瞬にして嵯山に戻ってきて、トマトの酸味を確かめる妹。が居ます。
混ぜてすぐのケチャップの濃い部分を飲んだので、一層味の変化を感じることが出来ました。
このスープによく合うし、辛味に立ち向かい和解するトマトが愛しいです。

あ、そういえば、トマトを扱ったラーメンを数回食べてきました。それほど驚く事でもないのかな?
でもケチャップってところが面白いですよね。

さて、次は・・。

あ、もう自由に楽しんでいいんですね。とニコニコして麺を持ち上げます。
ヒラヒラと平麺が、数本束になって美味しそう。ずるずると頂くと、柔らかめですが優しい食感でいい。
なんと言うか、イメージはきしめん共和国に長期留学していた平麺くんって感じでしょうか。(わかりにくい)
茹で加減が柔らかめなので、口の中でふわっと崩されて、スープの辛味が全てを誘導している感じ。
逆に硬いと、辛味を受け入れてくれる優しさの部分が足りない気さえします。

また、具のモツが美味しい。ポイッと口に含むと「どこかで会ったよね!」と声をかけたくなるこの味は
・・・こてっちゃん。でも、それが美味しいんです。丼の中で大人しくしているようで、主役級に美味しい。
モツ肉がラーメンに入っていると、なんだかテンションが上がります
『こいつめ!こんなところに入っちゃって、どこに居ても美味しいな!』
(今、肉に語りかけていますが妹。は正常です)

丼内を気楽にさまようニラを捕まえつつ、お約束の半分ほど食べました。
さて、そろそろマヨネーズを・・。と小皿を持ちます。しかし先ほどのような躊躇はありません。
だって、さっきのケチャップ美味しかったし・・と箸で全部入れます。

箸で混ぜると一瞬、スープと分離するマヨネーズ。どう見ても危うい香りがプンプンします。
・・騙されました。 皆さん、あのにこやかなオヤジに騙されました。

と、0.03秒店主さまを疑った瞬間、一気に溶けて白くなるスープ。うぉぉぉ 見た目はまるで豚骨。
ううう・・疑ってすみません、ごめんなさい・・と思いつつ、その白濁したスープをズルズル。
うっわー ・・なんて言ったらいいのか分りませんが、これを「コクが出た」と表現するんでしょうか。
あ、でも違うかも。 ごめんなさい わからない ワタシ、ワカラナイ(汗

とりあえず、まろやかになってやっぱり美味しい。
そのまろやかなスープが麺と絡んで、さらに優しく感じました。
そして、具のザーサイやキクラゲのコリコリ感と、モツのプニプ二感が面白くて箸が止まりません。
一気に食べてしまい、梅干をカリカリ頂いて・・ご馳走様でした。

混ぜるものが庶民的でチープなイメージのソース類だったので、驚きが倍増しましたが、
美味しかったら何でもアリですよね。
そう言えば、「恋愛寫真」という映画で、広末涼子がカップラーメンにモリモリ
マヨネーズ入れてるシーンがありましたよ。実際、やったら意外と美味しかったです。(あんまり関係ない話ですが)

私の家からはちょっと遠いので気楽には行けませんが、またあれを食べに行きたいです。
あっ 店名の由来聞くの忘れちゃった(´・ω・`)


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