慈庵  わかりにくい場所
月水金は夜営業のみで17:00〜21:00、火木土は11:30〜14:00、18:00〜21:00
♪♪ 座席数の少ないお店。店主さんも優しげでまったりした静かな方。緊張はしないです。
扉が重くてもやってるから開けちゃって!皆でゲットだカルシウム!
2007年12月13日

仕事帰り、ポケットの中で音が鳴る。
手の中で震えながら怪しく光る携帯を見つめると・・・のんきな母からだった。
「仕事終わった?悪いけど今日ね、ご飯無いの。どこかで食べてきてー。」

という訳で、久しぶりに慈庵へ行ってきました。暗い夜道を曲がり、明るい提灯を発見すると
「やったね、やってる!」という喜びをかみ締め、さっとコインパーキングに車を止めて重い戸をぐががが・・・。

明るい店内に潜り込むと、あら満席。しかも食べ始めてる人もおらず待ちも一組。うわぁ(汗
こんなに混んでるのははじめて。こりゃ駄目だと思ったら、「食べたいナー待とうよ。」という慈庵初体験の同僚。

小一時間かかるよ・・・と念を押して、ひたすら待つこと30分。
やっと席に座る事ができました。ようやく登山道の入り口って感じでしょうか、ここからが長いんですよね。
先客のラーメンをコツコツ作るパンダさん似の店主。頭の白いタオルもしっかりキュッと。
あれ、メガネを変えたのかな?なんとなくペンギン村に居そうですよね。(いい意味で)

先客のラーメン作りを眺めること数回、やっと私たちのラーメン作り。
今日は味噌そばというのがあったので、注文してみましたよ。わくわく。
やることも無く、カウンター越しに何回も見ているので、手順を覚えてしまいました。

タッパーから煮玉子を取り出し・・・あぁ、まだ2合目だ。
あれ、落ち込んでるのかな?と思ったら、指を鍋蓋にちょんと置いて、お湯の沸騰を確認中。
ここで3合目くらいか・・・。
麺をお湯に入れたらいよいよ5合目で、うっすら雲に隠れる頂上が見えはじめ、
7合目の湯切りをすれば雲の中、もう少しだ・・頑張れ私・・・っ!

具をひとつひとつ乗せると、はいお疲れ様、到着です。待ちに待って、あぁ快感。
な・・ ナウいな。
同僚のしょうゆを覗き込むと、なんとなく落ち着いてて正統派だなぁ。
イケメンと清楚なお嬢様って感じですね。

ご覧下さい、なんだか「トマト祭りで当てられたみたいなもの」がもっちょり乗ってますね。
なんか、ちょっとスパイシーでどこの国のイケメン?って(笑
さらに黒っぽい油がモワ〜ンと・・・胡椒みたいな香りが鼻先をくすぐるなぁ・・これってマー油?

ははーん わかったぞ。
異国の青年が、日本の清楚なお嬢様に恋をしてしまって結婚を申し込む。
しかーし、お嬢様の父上に「どこの馬の骨かも分からんやつに・・とにかく外人は駄目だ」と言われ
一生懸命日本に慣れ親しむ・・・「ニホンジン、毎日味噌スープね。」「麺はズルズルすすりマース」

それでも、自分の国に誇りを持つ青年が和と自国との融合を目指して、父親の前に再登場。
ドーーーン。「パパサーン☆ ムスメサンをクダサーイ。日本バンザーイ!」(←無理かも)
うーん・・・我ながら分かりにくいな ふっふっふ。(駄目ではないか)

まぁ私はふざけてますが、このラーメンはパンダさんの遊び心がいっぱいですよ。
スープは、トマトと油とスピード感が加わった事により味噌味噌しておらず、
それでも味噌の原材料を思い出させる、楽しいラーメンでした。

うーん 清楚なお嬢様、もう一回くらい食べたいナァ・・・と思いつつご馳走さまでした。
席を立ち、お会計を済ませて戸を・・・ガッ ガガガ・・・ッ 戸が硬い!
いつになったら戸が治るんだろうと思いつつ、最後までこのままでいいかな、寂しいから。


・・・というのも、このラーメン屋さん残念ながら年内で登山口を閉めるそう。なんでやー (´Д⊂グスン
この登山的ラーメンを楽しみたい方はどうぞ、お急ぎ下さいませ。

2005年 8月 9日

えすがお昼に大急ぎでシャワーを浴びています。今日は仕事が休みのようで、時刻は1時すぎ・・。
そうか、ラーメン屋に行くんだな、と思い妹。も準備をします。

茹だる暑さの中、到着したのは慈庵。時刻は13時50分。ギリギリの入店です。
窮屈そうなちょうちんが可愛らしいですよね。
こんにちは〜と扉をガラガラ・・・何ですか?この抵抗力は・・扉が重い・・
さては店主が昼休みギリギリに来る客を嫌がって向こう側から押さえてるな?
「うぬぬぬぅ〜(食べさせろぉぉ)」とこじ開けて、顔を上げるとカウンター内でキョトン顔のご主人が。
あ、こんにちは 大丈夫ですよ(照

カウンターと奥にお座敷があり、綺麗な店内。
遅い時間にすいませんとカウンターに座り、醤油をランチ(ライス付き)で注文しました。
おや、メニューに注意書きが・・後ろの棚?
振りかえれば奴がいる
あ、本当だ・・。
お客さんが好きなコップを選ぶなんてお洒落ですよね。
どれにしようかすごく迷います。もらえる訳では無いのですが・・。
さあ、妹はどれにしたでしょうか↓
ロールオーバーで妹が選んだのはコレ。
さて、席に戻り、大人しくラーメンを待ちます。
夜のうちに動物村の川に橋を作ってくれる優しいパンダのようなご主人が、(妹。的に誉め言葉)
静かに、そして細やかにラーメンを作ってくれています。
どうやらスープを湯せんにかけて温めている模様。こっ・・細かい。
しかも、チャーシューもアルミの皿に載せて温めています。こ・・こ・・・・コケーッ!(まさかの鶏)
なんて丁寧なラーメン作り。その細やかさが妹。にも欲しいです。

さあ、やっと麺が茹であがりました。ちゃっちゃっと湯切りをして・・・・って ご主人!!!
湯切りが長い長い長い。もしかして突っ込まれるのを待ってる?
「いつまでゆぎっとんねん!」がオーソドックスかな、
ちょっと変化球で「麺がところてんみたいに網から出るわ!」とかでもいいかな、と考えていると
振り返り、麺を丼に移すご主人。 あ、せっかくのボケを活かせなくてゴメン・・。
丁寧にもんじゃ焼きのヘラでチャーシューを盛り付け、やっと完成した醤油ラーメン。
おまたせでーす

うわ、いい香り。まず、スープを頂くと何も考えたくない美味しさ。もう誰にも教えない。(オイオイ)
海苔がふにゃっとする前にぺラッと食べると、スープの油分がまろやかで美味いっ
さっき温めてたチャーシューを頂くと、まさに優等生。期待通りのジューシー君で、
昨日、夜中にここだけ覚えとけばいいかなって所がテストの20点問題に出たくらい嬉しいピッタリ感です。
肉はハッピーポークを使っているそうです。(実際、豚にとってハッピーなのかな?)
平たい麺はへりょへりょしていて、楽しい美味しさ。
横切りにされているメンマは指みたいで食感が良かったです。

ランチで付けたライスはたっぷりサイズ。卓上に置いてある「魚ふりかけ」をかけて頂きました。
コルクにまでいい仕事・・
あまり味が濃くなかったので沢山かけさせて頂き、これでカルシウムはゲットだ!と喜ぶ妹。
隣でもっとかけまくってるえす。 き・・兄弟でカルシウム頂きだぜ!(照れながら)

さらに青唐鳥ミンチを注文したのですが、コレがまた美味しい。ピリッと辛くてご飯にすごく合います。
細やかな仕事といい、魚ふりかけ、この鶏肉ミンチ・・、もう結婚前に弟子入りして作り方教えてもらいたいです。

美味しいものばかりで満腹になり、大変に気分が良いです。
食べている途中でお昼休憩の二時になってしまい、「ゆっくりして行って下さいね」とご主人。
「はい(このまま夕飯まで居たいです)」

お会計をして、ご馳走様でしたと戸をガラガラガ・・・ つい「ふぬぅぅあぁぁぁ」と声が出てしまいました。
お店から「あっ すみませんっ」とご主人の声。 いいんです、いいんです。面白いから。


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