2006年 2月25日 京都でラーメン以外を食べた記憶が無いのでざる の巻

あれっ もしかして京都で食べたものはラーメンだけだっけ・・? まさかね、と、思い出しながらレポします。
サービスエリアで休憩をしつつ、じわじわと京都へ。
朝ご飯を食べていなかったので、サービスエリアで作られたと言う出来立てほやほやのおにぎりを購入。
名前は「ばくだん」。中身は唐揚・ツナです。寝ぼけた脳みそで「可愛い名前」と思いつつ、車に揺られます。
(今回は大先輩ラーメンフリークの方にお店を教えて頂き、京都好きの友人と出かけてきました。)

写真を撮る輩は拙者だけでは無いのでござるな の巻
一軒目は新福菜館の本店へ。熱田のジャスコでは数回食べていますが、やっぱり本店も食べてみたいですよね。
お店に到着すると、なんと第一旭と隣り合わせじゃないですか。
「ねえ新福さん、お盆の営業どうします?そうですか〜じゃあうちもそうしますわ」と仲良し会話が聞こえてきそうです。

お店の前には行列が。ちょうどお昼時だったのですが、狭い歩道が並ぶ人でいっぱいです。
「並ぶかなぁ〜」と思い近寄ると行列は第一旭の方で、新福菜館は混雑していましたがギリギリ席に座れました。
醤油のいい香りを嗅ぎつつ、男性の座る席に相席。すると、お兄さんはなぜかそわそわしています。
あら、若い娘はお嫌いですか?と思っていると、胸ポケットからカメラを出してアングルの練習を始めました。
うっひょー ラヲタだ ラヲタ(笑  
自分もこんな風に見えているのかな・・と思いつつ生暖かく見守ります。(私はアングルの練習はしないですよ)

しばらくすると、お兄さんと私達にラーメン(小)が登場。ミニラーメンがあるなんて、ラヲタに優しいですよね。
おもむろにパシパシ撮るお兄さん。最後の一枚はフラッシュ付きでした。(お兄さんを観察するな)
私は早く食べたいので一枚パチリ。
「あれっ 今、写真撮ってた?ラヲタ?」というお兄さんの視線を感じつつ箸を取って頂きます。
とても色が濃くて、ドバドーバと命名した恥ずかしいレポの事を思い出しました。

色の濃いスープから太目でストレートな麺を引き出し、しっかり色ついてますねとズルズル。
あれ・・・ こんなんだっけ・・・ ちょっとスープを飲んでみ・・ ズズズッ・・・あれ?

イメージしていた味と全然違って、前に食べた記憶を思い出します。
もっと醤油辛くて、ご飯が欲しくなってたはずなのに、全然辛くない・・・。そして美味しい。
あっさりしているけど、クワッと底のほうからくる力強い優しさがありますよ。
「貴方となら野犬に襲われる心配なく野宿が出来るわ」みたいな感じです。そんなシチュエーションありませんが。

こんなに味が違うものなのかな?と思いつつ、「まぁ、美味しいからウェルカム」とニコニコ笑い、休まずズルズル。
小ラーメンですが、意外と麺の量が多いです。太いからそう感じるのかな?

また、ぺらぺらと泳ぐ柔らかいチャーシューが美味しいんです。
ぺらぺらのくせに「どうぞ食べて下さい」と私の心を揺さぶります。「何よ、このけなげな肉!美味しいじゃない!」
そういえば、炒飯が特に美味しいらしいです。また来る理由が出来ましたね。むふふ。

ふと、前に座るラヲタのお兄さんを見ると・・・汗かきまくり(笑
暑いのか滝のような汗をだーらだら流していらっしゃいました。
・・うん、やっぱりこのお店はドバドーバと言う事で(お兄さんの汗ですが)
第一旭と合わせて撮りたかったんですが、並んでる方が居たので・・(汗
なんと朝の7時半から営業。京都の朝は早いですね。




興奮して外見写真も忘れてしまったのでござるよ の巻
続いて二軒目です。「まだまだお腹に入るよね!ね?」っと向かったお店は「ますたに」。
ここは大先輩ラーメンフリークの方が「妹。さん好みだと思いますよ」と教えてくださったお店です。
私好みですか!一体どんな味なんだろうとウキウキして、緑の茂る小川(用水路?)沿いを歩きます。

ひょっこり現れた赤いテントのひさしがついたお店。「中華そば ますたに」と黒く店名が入れられています。
「わーい到着!おぉっこの臭い!」とウキウキの妹。 「え・・なにこの臭い・・・」と友人。
お店の入り口に厨房があり、ぐつぐつと煮える骨が丸見え。うわー 煮てる 煮てる♪
友人に「臭うのは、美味しいからだよ!」と無茶な説得をしながら店内へ。

カウンター席に、お座敷のテーブル席が3つ。白い割烹着の女性達がラーメンを運んでいます。
お店の中には数人の待ち客が居たので、同じように壁にくっついて順番を待ちます。

しばらくすると、お座敷の家族連れが席を立ち、白い割烹着のお姉さんが整備してくれて、するりと着席。
『この座布団はゴザだな・・硬い・・海の家みたいだ』とお尻の痛みを自分で実況していると
らーめん並が登場です。
せっ 背脂ー!!
背脂に心ときめかせて、とんぱーれ程は匂わないなと思いつつ、ウキウキと麺をズルズル・・・ 
うわっ 辛い!美味い!

まさか辛いとは思ってもおらず、一瞬むせそうになりました。落ち着いてスープを見てみると赤いツブツブが。
このピリッと辛い正体はこの唐辛子だったのね!と思いつつ、箸は次の麺を引き上げています。
とーまーらーなーいー(ノ´∀`*)!

醤油スープに背脂がコッテリ乗っているのに、くどくて嫌な感じが全然しませんよ。
今の気持ちは、だーーーーっと80メートル疾走した後に、ポーンと飛んだら鳩がキャッチできたみたいな、
そんな爽快感と「えっ凄い!こんな事ってありそうで無かったよね!」という驚きです。美味しい!

麺が柔らかめで、ふんわり優しい感じ。
チャーシューはペラッとしたもので、豚の頭にちょこんと付けると可愛い、赤いリボン的な存在です。
丼が小さめで、この丼の大きさならスープを全部飲んでも大丈夫だな・・と思いましたが、
ついつい夕方からの事も考えてしまい、半分ほど飲んでご馳走様でした。

ほんのり辛くて、頭にぎゅっとハチマキを締めるようなラーメン。
名古屋にもこんなラーメンあったらいいのになぁ・・と思いつつお店を後にしました。
(もしかするとあるのかな?あったら教えて欲しいっちゃ!(唐突にラムちゃんで))
すごく私好みのラーメンでした。大先輩ありがとうございます!



ここでブレイクタイム。銀閣寺そばの法然院
屋根に抹茶が振りかけてあるような門。
雨が降ったらどうなるんだろうと心配な盛り砂。
滴りでお花がドキドキ震えています。
水分いっぱいでギュッと押したくなるコケが一面に。
虫的には根っこの巨大迷路。
乾く前に乗っちゃった近所の玄関前コンクリートみたい。
法然院一よく分らないみたらし風味の塔。




我輩はもう若くはないのでござるな の巻
三軒目は「亜喜英(あきひで)」へ。比較的新しいお店で、大変人気だそう。
場所は左京区の一乗寺で、ここら辺はラーメン店の密集地らしく、あっちにもこっちにもラーメン店が。
「おぉ〜 麺屋だらけだねぇ」と言いながらお店を探していると、4軒目を予定していたお店を発見。
「あ!こんなところに!」と驚いていると、すぐそばに三軒目の「亜喜英」が。

ラヲタに優しいねぇ・・と言いながら開店の18時を待ちます。
キャイキャイと車で話し込んでいると、すでに18時。ふとお店を見ると2人並んでいます。
「行くぜ!名古屋っ子!」と言ったかは忘れてしまいましたが、しっかりカメラをカバンに忍ばせてお店へ。

店内はL字カウンターで10席ほど。
口ひげの似合う「笑う豚骨マン」みたいなご主人(誉め言葉です)と奥さんがせっせと作業をしています。
続々とお客さんが入り、すぐに満席に。うわー凄い。

早速ラーメンを注文。他のお客さん達は学生さんでしょうか、唐揚が人気らしく、
皆さんそのセットメニューを注文しています。「食べ盛りだなぁ〜」と思っていると、ラーメン(580円)が登場。
でっかいレンゲ!
レンゲがデカイなぁ〜と思いつつ、そのままスープをゴクリ。 コケーッ 濃いっ 濃いな〜あきひで。
とても濃厚な豚骨スープで、ちょっとクリーミーです。

麺を引き出してみると、うっすらとまとわり付くスープ。ズルズルッ・・あーなんかどこかで会った気がしますよ。
味は違いますが、天下一品の口当たりを ほんの少しマイルドにした感じです。
メロメロでノリノリ。なのにサラサラ。でも奥底には豚と鶏がザラリとこんにちは。(一体どれなんだ)

中には見たことのある緑色の物体が。あっこれは「山クラゲ」ですね。
紅のよりも太くて噛み応えがありますよ。メンマの代わりのようです。カリコリコリ。

大きなチャーシュー(と言うか角煮)がゴロリと寝転んでおられるのですが、コレが結構胃にきます。
連食しているからかも知れませんが、脂身が怖い。美味しいけれども お前が憎い。

ふと、奥さんが「唐揚 お待ちどうさま」と唐揚をカウンターに乗せま・・・でっかーーーーーい!!
なんと大きな唐揚が6個も乗った欲張りな皿。それ、1人前ですか?(汗
ラーメンライスをモリモリ食べる若者は嬉しそうにそれを受け取ります。 おっ 大きくなれよ!(汗
この濃厚ラーメンに、ライス、あの唐揚・・・ そして格安の値段。(たしかセットで870円くらいでした)
これは学生さんを虜にする魅力満載ですよね。

また、メニューには「まなぶ君セット」なるものがあり、ラーメン、ライス、唐揚1個が付いて600円(多分)。
これは学生証の提示は必要無いらしく、ご主人が見た目で可か不可かを決めるそう。
私は注文できるのかな・・と考えながら箸を進めます。
結局、肉をひとつ残してご馳走様でした。一杯目なら美味しく全部食べられそうでした。残念です。

学生に優しい、ナイスなお店でした。
プリプリ。



備え付けの調味料の投入は自己責任でござるよ の巻
4軒目は「あきひで」すぐそばにある「天天有」へ。 このラーメン密集地の中でも大人気の老舗らしく、
「もし余裕があれば、行ってみてもいいと思いますよ」と大先輩に教えて頂いたお店です。
あきひでを出て車に戻り、おしゃべりをしていると、もうすぐ開店時間の19時。 うーん、もう一軒行けるな。
まさか、もう一軒行くとは思っていもいない友人。「え?まだ食べるの?」と顔が青ざめます。

「ここを押さえたらかなりの京都通だよね!」と言いつつ、黄色いテントのお店、天天有へ。
まだ行列は無く、ガラガラと入るととても綺麗な店内。最近改装したのかな?
カウンター席と、小さな壁で区切られたテーブル席が3つほどありました。
入ってすぐのテーブル席が空いていたのでよっこいしょと座り、ラーメンを注文。

耳を澄ますとジャズが軽快に鳴り響いています。なにか隙間風が私のお尻を直撃しています。さっ寒い・・・。
早くラーメンを・・ お腹は空いていないけど、なぜか早く食べたい気持ちが強いです。
そんな私の気持ちが通じたのか、意外と早くラーメンが登場。
ネギがもっさり。
白濁したスープに黄金色の脂がキラキラ。
わぁ、美味しそうだわとズルズル・・・ ん?なんだか甘い?
普通の豚骨スープだと思っていたのですが、何となく鶏白湯っぽいお味です。
スープをゴクゴク・・・ うーん、やっぱり甘い。

砂糖の甘さではなくて、野菜とか脂が甘いってこんな感じの事を言うのかなーと考えながらズルズル。
さらに、何かをしっかり煮出しているんだろうなと思わざるを得ないとろみ。
そして脂身は少ないものの、しっかりとしたもも肉チャーシュー。うーん、お腹にドッシリきます(汗

とっても美味しいのですが、小さな妹が頭の中でフラフープを回し始めました。
お腹に隙間はあるのに、どうもコッテリラーメンが続いたせいか箸の進み具合が悪いです。
ふと、棚に置かれている赤い物体の入ったビンが目に入ります。どうやら辛しのようで、
普段はあまり入れないのですが、ちょっと味を変えてみようかな?と一さじ入れてみると・・・

おっ 美味しい! 味がキュッと締まって、さらに私好みの味に。
「夜店の宝つりで紐を引っ張ったら奥のほうから欲しかった着せ替え人形がヌッと現れた」くらいの
ナイスチョイスに本気で嬉しくなる私。あぁ、入れてみて良かった・・・。

再び箸を動かし、食べ進みますが・・・麺が減らない(汗
これ以上食べたら顔が青くなるな・・と思い少しだけ残してしまいました。わーん ゴメンナサイ(泣

お会計を済まして、外に出ると凄い行列に「うわぁぁぁ!!」と大げさに驚いてしまい、
待っている人を驚かせてしまいました。 ゴ・・ゴメンナサイッ(笑
開店後すぐにこの行列ですよ。凄いよ天天有。

さあ、これで京都ラーメンの旅もおしまい。
振り返って考えてみても、やっぱり食べたものはラーメンのみ。
京都好きの友人も「たまにはこんな京都もいいかな」と言ってくれましたが、
なんとなく顔が引きつっていた気がしてなりません。付き合ってくれてありがとう!これからもよろしくね!(汗
そして、情報を提供して頂いた大先輩、ありがとうございました、美味しかったです!

と言うわけで、人生一度は京都ラーメン! 薄味が京都味とおもてまへんか?
          そんな事あれへん  うごめくラーメン激戦地!
                 どすえどすえで  コッテリ マッタリ!!

名古屋から二時間。また来たいな。

乙女検索用 ♪数
新福菜館本店 マーク無し ほぼテーブル席で相席の可能性大。
ますたに  女性店員さんも多く、細長い店内なのでそこまで人目が気になりません。
亜喜英  小さな店内で、若者が多いです。気合でなんとか入れそう。
天天有 マーク無し 繁盛店でグループ客が多い気がしました。でもカウンターならなんとか・・。
♪数が少なくても、せっかくの遠征なので頑張って入って下さいね!


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