2008年12月14日  「ウォーリー(WALL-E)」
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ


たった数十秒の予告編で号泣してしまった映画、「ウォーリー」を観て来ました。
「あれ、妹。ってファンタジー系は苦手じゃないの?」とお思いの方、大変申し訳御座いません。
本当に気まぐれなんですが、ロボット系は好きなんです(笑

それが、私が今までで一番泣いた映画が賛否の分かれる「A.I」なんですよ。
ロボットに心があるのか、システムなのか、ロボットが自殺をするなんて
それは心があるからではないのか、とジンジンぐいぐいくる映画で、鼻水と涙で死ぬると思いました。
上映中に「この人、大丈夫?」なんて隣のお姉さんに覗かれたニクイ映画です。

その切なさが、大好きな手塚治虫さんの作風にちょっと似てるんですよね。
そしてその雰囲気をウォーリーの予告編で感じて、勝手に妄想し号泣に至ったんです。
おぉ、きたぞ、アレ系だ・・・と。


そして決行日、ウォータープルーフのマスカラをつけ、ハンカチを握り締め・・いざウォーリー。
場内が暗くなり、始まったと思ったら・・・おや?可愛らしいミニコントのプレゼントが。
今までディズニー映画を見慣れてないので、ちょっとビックリしましたよ。
トムとジェリーみたいで、かなり面白かったです。粋だねぇ。

いよいよ、ウォーリー。ドキドキ。・・・めまぐるしい勢いにワーオワーオ☆
なんて言うか、憧れていたマジシャンにワインバーで会える事になって、
ウッキウキで行くと、マジシャンが一気に泥酔してしまい、ゴキゲン鼻歌まじりに
もりもり手品を見せてくれるんです。しかし物凄いテンションで。


それは楽しいですよ、目の前で見る手品は迫力があるし、なにより
マジシャンの勢いが凄い。帽子から生鳩が出たと思ったら、ポケットから生亀。
おもむろに三回転したかと思ったら靴の底から豆を出す、豆かと思いきや皮を剥いたら真珠。
その真珠を口に含んで、プッと飛ばすと隣の女性のワイングラスにホールインワン☆
そして激烈なビンタ!マジシャンは恍惚の表情で体をしならせ、飛び散る歯。うーん 凄い。
(最後のは手品ではない)


そんな目まぐるしい移り変わりに、ワーオワーオと関心しっぱなし☆・・・という感じの
退屈なんてさせないぜ的なイケイケ映画。皮肉や有名映画を思わせるパロディもありますよ。
私が期待していた話のラインとは微妙に違ったんですが、アリかなという感じでした。

しかし、ラストは同意いたしかねますよ、ディズニーさん。
そりゃ万人ウケの子供も楽しめるモノってんだから、あのラストなんでしょうけど、ちょっと違うと思うの。
人生ってそんなに簡単じゃないって妹。は思うのよ。もう大人だもん。(´∩ω∩`)

当人ではどうしようもない出来事って沢山あるし、用意したハンカチが手元で出番を待ってるんですよ。
「髪結いの亭主」や「ディープブルー」のラストだって、アレが故に名作になってるんですもんねぇ( ´ー`)・・・



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