2008年11月29日 「東京残酷警察
シネマスコーレ


片腕マシンガンガールに続き、アメリカ資本のスプラッター映画を観てきました。
今回は特殊メイク・造形屋さんである西村喜廣さんが監督なんですが、主演女優さんと共に
舞台挨拶があるって言うじゃないですか。土曜だし、そりゃいいねとGOGO。

19時半開場ですが、念の為にお昼前に前売り券を受付に出すと、整理番号43番・・・・へ?(汗
まさかと思ったら、立ち見もギッチリという大盛況ですよ。もちろん98%くらいが男性です。
ギリギリ座れてよかったーと思っていると、坊主頭のお兄さんがスクリーン前の縁に座り
「えと、始めちゃっていいかな、こんばんはー」。

なんと西村監督でした。おぉぉ、そう言われてみればお洋服もオシャレでなんかカッコいいですよ。
血が滴ったようなコート。ナウいです。

すぐに主演女優のしいなえいひさんも呼び込まれ、舞台挨拶の始まり始まり。
まさにスレンダー美人のえいひさん。ドレスの上からでも、その細さが良く分かります。
えいひさんのオーラはピンク色なんだろうな。

すごく気さくな感じの舞台挨拶。とりあえず、むちゃくちゃやっているんだけど、
ここのシーンが長いとか音楽がダメだとか文句は僕に何でも言ってね、
犬と猫と子供さえ殺さなければ何やってもいいって事だったんで、
本当に好き勝手やりました。とニコヤカに語る監督。

「映倫なんて通せたもんじゃない、海外の審査も断られちゃったよ★」的な事も
お話してくれて、どんどん嫌な予感・・・ 期待が膨らみます。


そして、また後でねーなんて拍手の中を監督が退場すると、残酷映画がスタートです。
いきなりチェーンソーでずばばばばばば・・・・ 血がブシューッ。
うん、本当にやりたい放題(笑 さすが特殊効果屋さんだけあってリアルー(怖

でも、なんだかシュールで、とっても爽やかなんですよ。
「ソウ」みたいな内臓に響いてくる痛々しさが無いのは、織り込まれたお笑い要素のおかげかな?
「爽快楽しい、スプラッタ☆」とか、「みんなで流血、スプラッタ☆」って感じの
笑顔が出ちゃうスプラッター映画なんですよね。

お話は「民営化されて容赦なく人を殺す警察が、寄生獣的な敵と戦う」というものなんですが、
世界観がとっても楽しくて、笑える劇中CMも数本流れ、いい箸安めになってるんです。
この映画を見ながら宅配ピザを片手に、大笑いで年を越すってのもいいよなぁ。

でも、友達に勧めるか?と聞かれたら・・・NOですね(笑
もちろん興味がありそうなら勧めますが、悪趣味って言われても反論できませんもの。
立ち見の人も倒れてましたしね。貧血かな?

映画が終わると、えいひさんが登場。なんと椎名林檎の「歌舞伎町の女王」を歌ってくれて
男性ファンもメロメロ。替え歌でシネマスコーレも絡めてくれて、なんてサービスがいいんだろう。
と、思ったら・・・ひっひーーーー(汗

ふんどし姿で現れる西村監督(汗  あのう、どうかされたんです・・・か?
自分の姿には一切触れず、何も無かったかのように後半のトークショーの始まりです(笑
わざわざハンズで買ってきてくれたらしいですよ(笑

撮影秘話をタップリと語ってくれ、映画の余韻もあいまって、もう最高。
ふんどしからはみ出たお尻のデキモノの話から、顔が二つに割れて血が噴出し、
血の勢いでパクパクしている状態を「パックマン」と呼ぶんだと笑顔で教えてくれ、
本当にいい人な西村監督。

メトロン星人の和室とちゃぶ台を模したシーンが好きです☆と言うと
「外国人に日本の文化を教えたいんだよね、日本人には当たり前だけど
向こうの人はまだ知らないからさ」という西村監督。
わぁ、そんなアプローチなんですね!確かにこの映画、海外では賞を5つも貰っているそう。
なんだか地底トンネルを掘ってる感じでステキです!


そろそろ寒くなってきて、ふんどしの上からコートを羽織るとその姿はまさにホンモノ。
ふざけてしいなさんに向ってコートを広げて見せる西村監督・・・リアルすぎます(笑
靴下を脱がないところも、いいスパイスですよね。

ラストにはサイン会もあって、前売り特典のハガキにサインを貰い、写真も快くOK。
笑顔で変態ポーズをキメてくれた監督の懐の広さに惚れているともう22時半すぎ。
腹ペコの私はそのまま行きつけの焼肉屋さんで血の滴る生肉を頬張り、
楽しいスプラッターな夜を過ごしました。

いつかタランチントランチンコ監督(何かが違う)と共舞されるのを楽しみにしています!


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