2008年9月23日「チベット チベット
名古屋シネマテーク


レポ、削っても削っても長くなっちゃった(´∩ω∩`)


なんとか時間を作って行ってきましたよ、シネマテーク。祝日の今日は本当に満員のパンパン。
立ち見までは居なかったと思うんですが京都弁を話すマダム達は居ましたよ。
まさか、遠路はるばるお越しに? あ、年配の方も多くいらっしゃいました。
失礼ながら、あまりネットとか見ないだろうし・・・紙媒体で宣伝してたのかな?

で、なんでそんなに見たいかって言うと、普通に心配じゃないですかチベット。
こんな一個人が、心配したって何にもならないとは思うんですが
知る事って凄く大事ですよね。今もチベット人が苛められてるのは間違いないと思うんです。

それに、以前モンゴルへ旅行した際、知り合った現地人とは今でも連絡を取り続けているんですが、
「FREE TIBET」が叫ばれた時期に問うてみたら、「じわじわとモンゴルも中国にヤラれてる、悔しい」
「それでも僕は戦うんだ」と友人。
パソコンの向こうで切ない思いをしているかと思うと、なんて言葉をかけていいのやら。(涙

そういえば、原住民のゲル(生活テント)の中にはダライ・ラマの写真があったのを覚えています。
モンゴルもチベット仏教だったんだよなぁ。


そんな訳で、思いっきりドキュメンタリー映画です。
この映画は日系三世のイケメンが、俺って何ぞや?という
悩めるアイデンティティとビデオカメラを携えて世界旅行へ旅立つぜ!というもの。

世界と言っても、映画の中ではアジア圏をくりくり移動するだけなんですが、
まあそっちの方が話が早いからいいや。

日系三世君の分かりやすいコメント付で、物凄く親切な作りになっており
比較的さらっとしていますので、大人から子供まですんなり見られる映画だと思います。
(少しのっぺりしてたせいか、途中で隣の人が寝てたけど)

6年間も拷問にあった元僧侶の話や、亡命者、破壊された寺院などが
次々と登場し、ダライ・ラマの説法風景などももりだくさん。
ベトナムやモンゴルへ訪れたシーンもあり、個人的に懐かしい場面が多かったです。
ふと、ゲルの中の香りを思い出しました(笑

映画の中で、チベットの為に活動したいと亡命したが
拷問による障害で日常生活をするのがやっとなんです、何もできないと言う僧尼。
「あなたの様に、外国人が来てチベットの現状を皆さんに知らしめてくれることは
募金(援助だったかな?)よりもありがたい事です。」と涙を流していました。

なるほど、これだ。球を投げる、そして受け止める。
北京オリンピック・・・あの時が、チベット人渾身の元気だま。

この機会を逃したら、次回は民族がほとんど消滅しているかもしれない。
あの時、本当のチベットの現状を知って欲しいとTVカメラの前で涙を流した僧侶達は、
きっともうこの世には居ないんじゃないかと思うんです。まさに命がけ。

私たちがチベットの文化、彼らの現状を知り、認めて応援することで
チベット人のアイデンティティが外部的ではありますが確立されるんじゃないでしょうか。
それが彼らを後押しし、沢山の人に知れ渡るほど、チベットが解放される日が近づくんじゃないかな?
いや、そうであると信じたいですよね。

だから、それまでどうか一人でも多く生き残って欲しいなぁ。
死を覚悟の雪山超え(マイナス30度)をして亡命失敗、捕まって拷問とか切なすぎるわ(涙

そして、注目するべき事は、この映画の映像は10年位前のもので、
映画自体は2001年に完成し、今回のはちょっぴり手直し版なんですって。
だからもっとエグイ暴動や聖火の話しが出てこなかったんだね。うんうん。
・・・・つまり虐殺の人数ももっともっと増えてるという事か。゚(゚´Д`゚)゚。コワイヨー

とりあえず、早くパンチェン・ラマを無事に返してあげてよ中国さん。
みんな怒んないからさ、もう世界から嫌われる事はやめようぜ?

ちなみに、この映画は自主上映会も受け付けているんですって。
最低保障金が6万円だっていうから、なんだやろうと思えば出来るじゃないの。
近い将来、上映会をしたいなと本気で考えたりしてしまいました。



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