2008年 4月23日 ジェリーフィッシュ
名演小劇場

財布の中に眠っていた紙。そう、4月末日までのミニシアター回数券です。
あと1枚か・・・何か観なくてはと思いマウスを握ると、お気に入り欄の「映画」をクリックします。
早速見つけたのは、名演小劇場でやっていたジェリーフィッシュでした。いいぞいいぞ。

この映画はイスラエルのもの。なんか珍しいですよね。
カンヌでは2007年に新人監督賞と脚本賞をもらってるそうですよ。それはそれは。
しかも監督はイスラエルでも有名な小説家と詩人だとか。なんとなんと。
でもって二人は恋人同士って言うんだから、もうね、羨ましすぎて耳からネギが生えそうですよ。

劇場に到着すると、いつもの外壁に次の映画のポスターが。うわーこれもいいな、あれも。
ここは地味に良い映画ばかりやっているから、ニクイですよね。あ、名演だもんね。

内容は、海をさまようクラゲのように不確かな人生を歩む3組の男女の3つのドラマ(byムービーウォーカー)
なんですが、これがまた全体的にオッシャレー。

でも、登場人物は頭がボサボサだったり、スカートからシャツがはみ出してたりしてるんですよ。
シャツの襟が半分ベストに入り込んでたり、なんか生活感があると言うか、普通にそこら辺にいそうな。

ちょっとしたセンスのよい笑いも盛り込まれていて、時折くすくすと笑う鼻息が場内に響きます。
なんか北野武の映画みたいな雰囲気ですよ。私、こんなの大好き(ノ´∀`*)

海でプカプカ浮いて、疲れて流されて。あー 浮き輪だ。いいところに来たね。
自力で泳いでいる時には気がつかないのに、浮き輪につかまるとこんなに景色がよく見えるんだ。
一緒に泳いでいる人の顔もよく見えるし、話も出来る。あぁ浮き輪につかまって良かった。

大きく言えば、こんな感じの映画なんですが・・
こんな風に例えちゃうと監督にチガーウ!ソンナ単純ジャナーイ!!って言われそうです(笑

という訳で、ありとあらゆる映画を観てきたんですが、一番好きだといえるタイプでした。
SFもコメディも好きですが、「ほんのり悲しい、ほんのり寂しい。」
そんな中でも「幸せだと思える幸せ」を見つけてしまい、
それを描かれていたりすると、もう、涙ぼろぼろです。

私、料理でも「甘いの?辛いの?すっぱいの?」みたいな微妙な味加減の物が好きなんですよ。
あ、でもでも自分の人生で実体験するなら、蜂蜜たっぷりの激甘でお願いします。


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