2006年 1月21日「アメノナカノ青空」 シルバー劇場 ※ネタバレしています 鑑賞予定の方は注意して下さい。 名古屋駅へひょっこり出掛けたので、時間もあるし何か映画を観ようかな?と ほとんど観た事の無い CMも全然見ないし、観客も少ないだろうと思っていたのに意外と多くてビックリしました。 客層はバラバラで、奥さまはもちろん、カップルから1人で来ているオジサマまで。 予告があるからと、のんびりとロビーでサンドイッチセットを食べている場合ではありませんでした。にゃふー。 前後の人と頭が被らないように、やや後方の左よりの席へよっこいしょ。 簡単なストーリーは、難病を抱えた孤独な少女と、マンションの下階に引っ越してきた若い写真家との恋。 そこに、少女と母親との絆のお話がくっついて、とても切ない物語が心温まるお話になっていました。 少女(イム・スジョン)の第一印象は・・大変申し訳ないのですが「あんまり可愛くないなぁ」と・・・。 鼻も唇もボテッとして、本当にそこら辺に居るような少女です。 そして、お相手の写真家(キム・レウォン)の第一印象は・・体格が肉っぽくて、そこらへんは大変好みでした。 と言うわけで、もう少し可愛い子を使えばいいのになぁ・・と思いつつ、観ていると やっぱり恋のお相手が写真家なので、彼女の写真をバシバシ撮るんです。するとアラ不思議。 写真に写った彼女はとても可愛い。こんなに可愛かったかしら?と目を疑ってしまいました。。 きっと観ているうちに、しっかり感情移入できていたんでしょうね。 いや、実際に会うと凄く可愛いのかも知れないし、普通っぽいからリアルで良かったのかも・・。 また、劇中の少女の左手には大きな個性があり(生まれながらにして指が○○である事)、 それを個性だと思う人と、思わない(タブー視する)人の描写がズバッとされているのに 嫌味が無くて、とても良かったと思います。それを ネタのように扱う母親には少々引きましたが・・。 この映画、原題は「・・・ing」のようで、「アメノナカノ青空」という邦題にしても、 色々なところで雰囲気が切なく、ロマンティックな感じになるように、よく練られている気がして、 そこは凄く好きでした。(邦画で言うと、竹中直人さんの映画にあるような雰囲気に似ている気がします。) ストーリーは、思いっきり先が読めてしまったり(わざとかな?)、説明不足だった部分があったり・・・。 さらには、とても淡々と話が進むので、途中はちょっと退屈してしまいました。 なので、絶望的でありながら優しい雰囲気と、移り変わる少女の考えをじっくりと感じる映画かなと思いました。 そこら辺はしっかりと出来てて面白かったです。 難病悲恋系のお話でしたが、お国柄の違いを感じたシーンもあったせいか、ふと現実に戻ったりして 涙をポロポロ落とす事はありませんでした。でも鼻水ズルズルの方は意外と居ましたよ。 そして、なぜかエンドロールに日本のヤングな歌が・・。(たぶん映画用に作ったやつ) 日本版主題歌のようですが、流行の韓国映画のお約束なのでしょうか? 全く予想もしておらず、うっかり椅子から滑り落ちそうになりました。何となく香る商売風味がちょっと残念です。 |