2006年 1月15日「七人のマッハ!!!!!!!」
109シネマズ名古屋 

※ネタバレしています 鑑賞予定の方は注意して下さい。

はちゃめちゃドカーンのタイ映画「七人のマッハ!!!!!!!」を観て来ました。
まさに痛快活劇で、ストーリーはとても分りやすく、見所は観客を心配させるほどのアクション。

覚悟はしていましたが、本当に危ないんです。監督の頭の中も。
受ける側の体が思いっきりしなる程の蹴りはもちろん、生身の人間が屋根から地面に叩きつけられ、
失敗したらミンチ肉のカーアクションには目を疑い「え?あれCGじゃないよね?」と何度も心配してしまいます。

95分の短い映画ですが、全然短いように感じません。
げっそりするほど繰り広げられるボコボコ叩きと殴り合い、蹴り合い、撃ち合い。
ちょっと落ち着こうよ・・と内心思いつつ、見事なとび蹴りが決まるとニヤリとしてしまいます。
人間って勝手なもんですね。

と言うわけで、この映画チームは加減を知りません。
ストーリーにしてもやり過ぎで、スカッとする終わり方のはずなのに、なぜか気分が重いです。
残虐なシーンがしつこいほど多く、妙にリアルだからでしょうか・・。
観ている間、「大丈夫、これは映画だから・・」と自分に言い聞かせます。監督ってば、変な気を使わせないで☆
ドタバタで笑いのシーンもありますが、いきなり気分転換できず、心から笑えなかったり・・。

また、主人公(ダン・チューボン)のセリフがほとんどありません。
ほとんど無くてもストーリーが成立しているので、それほどに分りやすい話なんですよね。
彼は叫んだかと思ったら発狂して、暴れまくります。
発狂するのも分るのですが、残念ながら坂本龍一似の敵ボス役が全然悪者に見えなかったり。
シリアスでありながら、しっかりおバカ映画の香りを感じました。

ジャッキー映画を思わせる凄いセットを、思いっきり破壊したりしているので
「CG?お金が無いなら、生身でやればいいじゃない。」という安直なものでは無いと思いますが
死人が出なくて本当に良かったですよね。(1〜2人亡くなっててもおかしくない内容ですが・・)

なんだか酷い映画みたいですが、本当にひど・・
人間の限界と言うか、凄いチャレンジを1800円で見られるのは安いと思います。
鑑賞後に車で民家に突っ込みたくなったり、走っているトラックによじ登ったりしたくなりますが、
それで出る保険は無いに等しいのでお気をつけ下さいね☆ よーく考えよー 命は大事だよー♪


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