2006年 1月12日 「SAYURI」 Memoirs of a Geisha TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 日本のイメージと芸者文化をアメリカ人がウキウキしながら撮ったであろう「SAYURI」を観て来ました。 テレビCMや映画館で予告を何度も見ていたので、大体は想像通り。 日本人役の外国人が、着物を着た日本人なのに英語を話します。(分りにくい) 言葉の違いは目をつぶろうと思った瞬間に、日本語がチラッと混ざってきたりして、 この『時おり日本語混ざり』は最後まで続きます。 アメリカ様は、どうも色調を深黒と赤や朱のコントラストで作れば、日本っぽいと思われたのでしょうが、 見ているこちらとしては、強調されすぎてなんだか気持ちが悪かったです。(少しなら綺麗なんですけどね) その為に、途中に出てくる木々の緑を見ると本当にホッとしました。 構図もしっかり計算されて、監督は絵コンテ見ながらウハウハだったんだろうな〜と思ったり。 意外とドロドロしており、お昼のフジドラマを思わせるストーリーは、嫌いでは無かったです。 見栄・嫉妬・プライドの渦巻く女の戦いを私は終始、心臓をドキドキさせながら眺めておりました。 男性には少々分りにくい・・と言うか、女って嫌な生き物だなと思われるかも知れませぬ。 もう少し、舞であったり優美なシーンが多いかと思っていましたが、そこそこでした。 ふと、外国人に芸者のイメージが娼婦と間違われないかと、ちょっと心配になりました。 イメージ的には外国人が一生懸命作った重箱に入ったおせちみたいな映画。 もう凄い豪華ですよー。色的にも。結構、着色料使ってます。 そのおせちをルームメイトにお披露目して、「これがエキゾチックジャパン!」って言うんでしょう。 で、私達日本人は「うわー上手に作ったね、こんな感じだよー」と食紅で赤く色付けされた人参に目をつぶる・・・。 そして二段目に入っている春巻きや餃子、エビチリを見て、『ま、いいか・・』と思うんです。 と言うわけで、外人さんが一生懸命作ってくれたおせちに文句は言えませんよね。漆の重箱もすごく立派なんです。 いっぱい食紅使ってたけど、比較的長い上映時間も気にならず、普通に美味しかったです。 (意外と誉めてるつもりなんですよ。) |