2005年 12月 1日 「ALWAYS 三丁目の夕日」
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ


今日はファーストディだと気がつかないままチケットを買い、大変にラッキーな気分で
「ALWAYS 三丁目の夕日」を観てきました。 いやー ラッキーだなぁ。(心底嬉しいらしい)

かなり前に、予告を観て思いっきり泣いてしまい「こんな涙を誘う映画、観てやるか」と思ったんです。
でも、ちょっと気になったんですよ。 CGが凄そうだし、主演の堤真一好きですし
(内心はそんな事思いつつ、観るんだろうなぁ。と思ってましたが)
ちなみに、私は泣ける映画が嫌いな訳じゃないんですよ。どっちかと言うと好きです。
どっか脳のネジがゆるんでんじゃないか
ってくらい涙もろいと思うんですが、
ストーリーの盛り上がりとは全然関係ないところで泣きがちなのはやっぱりネジゆるんでるですよね。

そんな訳で、泣けるだろうなと思いつつ観たこの映画。見事にダラダラ泣きました。
見てる間は顔をいじくりたくないので、涙君は放置して行きたい所に行かせる事にしてるんです。
下手に触ると、あきまへん。あきまへん。鼻や頬が擦れて赤くなっちゃいますので。
そうしたら、もうタートルネックの首元がビタビタ。ふがー。

さて、映画ですが原作は『三丁目の夕日』というビックコミックオリジナルに連載中の漫画です。
スピリッツなんかは時々購読していたのですが、オリジナルは喫茶店とか外出先で読むくらいです。
漫画雑誌って・・・手が黒くなるんですよね。

あ、それで映画なんですが舞台は昭和33年のイケイケ成長期の東京。
頑固親父(堤真一)、優しい母親(薬師丸ひろ子)、やんちゃな小学生が暮らす自動車修理工場の「鈴木オート」へ
青森から集団就職してきた六子が住み込む事に。しかし大企業を期待していた六子はガッカリ・・・。

活き活きとした個性的な登場人物が繰り広げるエピソードは、笑いあり、それでいて切なくてじんわり。
原作はほのぼの路線かと思いきや、ちょっと残酷風味なエピソードもあったと思うのですが、
この映画の脚本では少なめでした。
ほぼ主演の吉岡秀隆くんの演技は華麗に声が裏返り、漫画の世界観に合っていた気がしましたが、
酔っ払うシーンでは本当に泥酔して演技すればいいのにと心底思いました。

最新のVEX技術で古き良き昭和の東京が目の前に広がると、作りかけの東京タワーと行き交う路面電車、
トヨタ博物館に飾ってありそうな車や三輪自動車のミゼットが走る風景に引き込まれます。
見たことも無く、懐かしさなんて感じないはずの私が泣けるのは、やっぱりネジがゆるんでるのでしょうか。
懐かしいと言うか、「じいちゃん、ばあちゃん ありがとう」って感じです。

素直に笑って、素直に泣く、周りの観客と一緒に楽しんだ映画。
題名を変えろと言われたら「すきやき」とか「みりん」とかしか思い浮かびません。

立派な三毛猫も拝めたし、気持ちよく映画館を後にできた嬉しい一本でした。
両親に見せたら喜びそうなので時間があったらもう一度観るかも知れませぬぞ。(まさかの侍)


妹。のあしあと TOPに戻る