2005年10月12日 「サヨナラCOLOR」 
シネマスコーレ


待ちに待った「サヨナラCOLOR」を見てきました。1400円で買った前売り券を握り締め、
思いがけずレディースデーに観に行ってしまい「私の400円・・」とつぶやきながらの入館です。

大好きな竹中直人さんが監督・主演、原田知世、段田安則、内村光良、中島みゆきが出演です。

内容はだらしない医者(竹中)の患者として、高校時代の片思いの女性(原田)が入院してくるのですが
自分の事を覚えていない。なんとか思い出してもらおう、そして病気を治そうと奮闘し、
頭の中は彼女の事でいっぱい・・・という、竹中さんらしいストーリーです。

竹中さんの憎めない真面目で抜けているキャラは最高で各キャストとの絡みも抜群です。
ただ、竹中ファンでない方には「いつも同じ演技」と言われてしまうかも知れませんが(汗

内村光良が同僚の医者役で出演していますが、不意に現れたウッチャンはまるでコント。
登場したとたんに噴出してしまいました。
9:1で分けられた髪に黒ぶち眼鏡。白衣の胸ポケットには(役柄のせいか)色ペンがギッシリ入っています。
真剣な顔をすればするほど笑え、少し可哀相にも思えました。
公式ページに「ていねいな役作りでパッと見だけではウッチャンとは分からない」なんて書いてありましたが
絶対にありえないです。あれ書いた人はダウンタウンと間違えてるのかな?

また豪華ミュージシャンが多数ゲスト出演しており、あちらこちらに見た事のある顔がチラッと写ります。
そして私の大好きな田島貴男さんまで!そういえば、前回のライブに竹中さんが来ていました。
かなり楽しみにしていましたが、ほとんどの方が患者などのチョイ役で、田島さんもほんの一瞬でした。
エンドロールでは高野寛さんの名前を見つけ、全く気がつかずとても残念です。

大勢の有名人が出るので、あの人だ!この人だ!と楽しいのですが、少し脚本の練りが足りない気が・・・(汗
色々な人を出さなくてはいけないので、とても気を使ってしまったような気がします。
私が期待しすぎたせいもありますが、登りきらない滑り台をもう少しのところで滑ってしまった印象です。
(いや、それはいい過ぎかも・・)

しかし、ポストカードのような綺麗な映像はとても癒され、途中流れる音楽の効果が絶大。
心地よい音楽が音量の強弱によって人物の心の揺らぎを完璧に表します。
鑑賞中に「あぁいい音楽だ」と関心してしまった程です。やっぱりサントラ買えば良かったかも・・。

時々入るギャグも面白く、ストーリーにもメッセージ性があり観た後に感動が追ってきます。
しんみりしますが決してバッドエンディングではありません。


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