2005年10月4日 「シン・シティ」
109シネマズ名古屋

豪華な役者が勢ぞろいな個性派映画、「シン・シティ」を観てきました。
原作者のフランク・ミラーが自らメガホンをとり、ロバート・ロドリゲスと共に
モノクロをベースとした映像でコミックの世界観を忠実に再現。
また、クエンティン・タランティーノがスペシャルゲスト監督として参加しています。

3つのエピソードが時間軸をずらしながら進行し、とてもうまくまとまっています。

「ブルース・ウィリス」・「ミッキー・ローク」・「クライヴ・オーウェン」の3人の男が
それぞれの愛する女を守る為に戦うといった内容なのですが もう、ハードボイルドで強いのなんの。
ピストルでガンガン撃たれても、なかなか息絶えません。
しかし3人とも私のタイプでは無いらしく、カッコイイセリフにメロメロ・・・とはなりませんでした。

モノクロ映像で時々一部分だけ「色」が出てきてお洒落なのですが、(ドレスの赤色だけカラーとか)
見せ場以外の血はほとんど白で、撃たれて吐血しても「白い液体」が口からドバー。
どう見てもレントゲン写真前に気持ち悪くなっちゃってバリウム吐いてるオッサンにしか見えませんでした。

ロードオブ・ザ・リングのイライジャウッドも出演していますが、一言・・気持ち悪い。
もう彼のファンのしょぼーん顔が目に浮かびます。
しかし、いい意味でイメージ一掃出来て良かったと思います。
どこか上品さを匂わせる役柄もピッタリで、ある意味「できすぎ君」でした。

お洒落な映像で洒落も効いていますが、血生臭く少々話が分りづらいので
若いカップルのデートには不向きだと思います(多分女の子がついていけない)。
しかし映画を見慣れた人には監督達のこだわりや見せ場についウットリ。
普通の映画に飽きてきた方には、新しく衝撃的な作風で満足できると思います。

血を吐いたり切り刻んだり・・・ドロドロなのに、どこか純情さがある人物達。
「気持ち悪い」だけでは終わらない、カッコイイ映画でした。


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