2005年 9月 1日 「楳図かずお 恐怖劇場
名古屋シネマテーク


さて行ってきましたよ、Bプログラムです。今日は「1日」なので1000円均一のファーストデイ。
1000円均一の為か、Bプロ初日の為なのか結構お客さん多めでした


Bプログラム
【まだらの少女】   井口 昇 監督
  53分
主演:目がクリクリしてて、凄く可愛い少女、成海璃子ちゃん
    楳図漫画のイメージにピッタリだった中村有沙ちゃん
ストーリー:母の故郷に遊びに行った少女、弓子はいとこの京子の家に泊まるが
なぜか村の住民達は弓子を「へび女」だと忌避するのだった・・。


苦しい・・何か苦しい。楽しみにしていた物語なのに、なぜか途中で見なくていいような気がしました。
全然恐くないし、逆にギャグ。気がつくとお腹の上がイライラしていました。

まず、漫画のカットをそのまま切って貼ったかのよな人物描写。
楳図かずおさんの漫画のイメージをそのまま表現したかったのだと思いますが、演出が少々酷い。
度々起こる失笑にデビルマンを思い出しました。(あれ程ではありませんが)。
何がいけないんだろう・・洋服も、女の子のイメージも原作のままなのに・・。

昔、ジブリアニメがむりやり本になりましたよね。カラーセル画をコマ割りしてセリフ入れ込んじゃうやつ。
あんな感じで、漫画をそのまま映画にしちゃいましたよーって感じ、たまらなくB級くさいです。
映画になるんだから工夫しよう!って言うのは、私はあまり感じられませんでした。

私がわからないだけで、こんなのも逆にいいのかも知れませんね。
しかし原作の「まだらの少女」とは違う話になってますが・・ファンの方はどう思うんでしょう。

ちなみに、この監督、映画は初かな?と思い調べると他にも映画撮ってました。
「クルシメさん」(一般作)「ウンゲロミミズ」「検便」シリーズ「美少女便器」「ロリータ便器」など・・・
あれー?全然知らないな〜・・・・・・ってAVか!(しかも汚い系)!!
(いや、AV監督でもいいんですよ。えーと・・AV界に幸あれ!(汗))



【ね  が  い】    清水 厚 監督 50分
主演:普通に演技がうまいさっぱりした顔の男の子、笠原織人くん
ストーリー:友人が居ない孤独な男の子は、ある日、ゴミ捨て場で頭のような木片を拾う。
その木片で人形を作り、「モクメ」と名づけて友達のように接していたのだが・・・。


ちゃんと原作に忠実で、さらっと見せる時間軸が話を引き締めます。嫌味が無くて面白い。
笑うところや、恐怖の部分もハッキリしていて、気分がいいです。
しっかりまとまっていて、モクメと少年の感情がしっかり表れており、楳図風のドロドロした感じも出ています。
コマ割りが凝っていて、漫画風というか、異次元風味もうまく匂わせたり。かなり高感度大です。

モクメもしっかり原作の絵のまま。そっくりで不気味。本気で恐いです。
モクメは細い木の体なのですが、時々肉付きが良くなったりして、まるで人間が入っているような
低予算なのに、しっかり魅せる作品だったと思います。

「まだらの少女」でガックリしていたので余計によく見えたのかも知れませんが、
この監督、撮りなれてるなーと素直に思いました。

監督の作品を調べると・・やはりホラー系がお得意らしいです。
しかも脚本は「スチームボーイ」の村井さだゆき。うわー なんかズルイ(笑

まだ4作目ですが、初めて恐い(気持ち悪い)と思いました。


時間の関係で【ねがい】の回のみオープニングはカットされていました。
2分たらずなのでカットしなくてもー(´・ω・`)と思いましたがいかがでしょう。

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