2005年 6月19日 『四日間の奇蹟』 イオンシネマワンダー 何か映画を見ようか そんな気分で行ったイオンシネマワンダーで洋画か邦画かも分からないまま ちょうど良い時間に始まるからという理由で「四日間の奇蹟」を見てきました。 劇場に入る時にポスターを見て「北の国から」の吉岡秀隆さんと 石田ゆり子さん主演の邦画だということを知りました。 内容は、ピアノ奏者の青年(なぜかモテモテの吉岡くん)が事件により指にキズをうけ、夢断念。 その時に孤児になった障害のある少女を引き取り、青年がその少女のピアノの才能を発掘します。 少女の天才的なピアノコンサートをしながら色々な施設を回り、ある時 訪れた介護医療センターで 学生時代、彼に初恋した看護士(石田ゆり子)と出会います。 えーと もう少し、説明させて下さいね。 そして、その施設で少女と遊んでいた看護士ですが、ちょっとした事故で瀕死の重体に。 軽症だった少女にはなんと看護士の心が移りこんでしまったのです。ウヒャー(驚)。 いやー分かりやすい説明ですよね(自己満足) なんだ ありがちな話だな・・と思いました?そうです。よくある話なんですよね。 それをいかに目新しく表現するか・・これはかなり難しい事だと思います。 実際、始まって30分ぐらいでしょうか 「これはヤバイかもしれない・・」と焦りました。 前の座席の兄ちゃんは明らかに寝ています。 しかし、そんな不安をよそに西田利行さんの登場です。釣り道具こそ持ってはいませんでしたが 医者役でなかなかの存在感。浜ちゃーん! 西田さんのパートでは「意識不明の人」と「その人を見守る人の関係」を描いています。 最近では「トーク・トゥ・ハー」、意識というところで似たお話の実話「レナードの朝」という映画もありますが もちろんあそこまで深く描ききる時間は与えられていません。 しかし、やはり目に見えない『意識が戻って来て欲しい』という「願う・信じる・待つ」という 独特の感情の柔らかい部分をかなり短い尺の中で見事に演じた西田さん。 経験した事が無い私にも胸に響き、胸が詰る思いでした。 そうなると、心が入れ替わるという所はどうでもいい気がしてきます。 「好きです」とか「あなたのピアノが聞きたいの」というのはまるでママゴトだなぁという感じ。 題に4日間とありますが あまり時間の経過は気にしていない様子の脚本でした。 奇蹟という部分は西田さんパートを意味する題でいいような感じです。 ターゲットを若者にするには監督の趣味が演出に響きすぎたかな?と感じましたが それでも爽やかな映画で、お金をかけずに良く頑張った!と思いました。 ロケ地は監督の故郷である山口県の角島だそうですが、素晴らしいロケーション。 夏にはキャンプ場として賑わうリゾート地らしく、すごく・・ 物凄く行きたいです。 |