ＴＯＨＯシネマズ名古屋ベイシティ
光と影のあるインターネット界で大きな存在である「にちゃんねる」。
影の事件等を報道されアングラなイメージを持つ巨大掲示板の小さな恋愛物語「電車男」が
世間に光の部分を知らしめ、大きな話題となりました。
妹。も以前、一連のログを３日かけて読み、感動的なラストには号泣したほど良い話だなぁと思っていました。
この話が事実か作り話かはわかりませんが、本となり 朗読劇化、演劇化、ついに映画化されるとあって
どんな風に表現されるのか、ワクワクしながら この劇場では一番大きなスクリーン４へ。
ザワザワと混雑している座席の大半がカップル。時々１人で来ている男性客がいました。
妹。の予想では、ほとんど男性客だと思ったのですが・・
電車男役は山田孝之、憧れるエルメス役を中谷美紀が演じます。
公式ページに『サイトの中でも「似ている芸能人」として名前の挙がっていた彼女が
自ら女神のような存在感でエルメスを演じる。』とあり、
劇中の中谷さんには常に微光が当てられ、まさに女神的な雰囲気が出ていました。
ちょっと年齢差を感じましたが、山田くんの演技は文句無し。
「にちゃんねる」を知らない人が観ると独特の文字があったりして
理解が出来ない事も少々あると思いますが、大体の流れはわかるので楽しめる映画だと思います。
電車男を支える人達の面白さや独特の雰囲気があまり出ていないのが残念でしたが
上記の問題を考えると少し難しいのでちょうど良いのかもしれませんね。
この映画を観て「にちゃんねるって素敵！！」と
夢を持って入り込んだりしない様に彼氏の方は一言 注意した方がいいかも知れません。
妹。がもっとも表現して欲しかったのは偏見を持たれがちな「オタク」について。
そこまで悪いイメージで描かれてはいなくて安心しましたが、欲を言えば
彼らの探究心であったり好きな物にこだわる真剣さをもう少し表現して欲しい気がしました。
（ただ、挙動不審や気弱な感じでオタクを表現しようとしている気が・・）
根本的に電車男が「脱オタク」をする映画ではなくて、それは良かったです。
山田君演じる電車男は応援したくなるキャラで男性でも涙腺が緩むかもしれませんよ。
撮影期間も、上映時間も短い作品でしたが、もう少しじっくり作って欲しかった。
ひとつの物にこだわりを持つ人と、映画が好きな妹。はそう思いました。
