イタリア 4日目  長い、長いぜ!


そろそろボンジョルノという言葉に慣れてきたかなと思ったら、今度は体がだるい・・・。
これが時差ボケってやつなんですね・・・。起きていても細胞が「ねぇ 寝かせてよ。」なんて懇願してきます。
うー頑張れ私という名の生命体よ。


今日はフィアット本社と工場の見学です。
なんと、トリノのホテルから歩いて行ける距離なんです!…って、だからこのホテルに宿泊したんですよねー。
んもーこんなんだから天然ですねって言われるんだぜ?

そんな感じで可愛らしい街をテクテクと歩くこと数分。目の前に大学みたいな建物が現れました。
見えてきたよ、フィアット帝国。
ロールオーバーで、ジュリエッタ様が門番!でも雨ざらしなの。
玄関を入ると、もう撮影禁止だよと言われ、少し緊張してカメラをカバンにしまいました。
(本当はいきなり忘れて撮って受付の美女に怒られました。)

広いロビーには高そうなソファ。とても静かなロビーをモデルのような長身の美しい女性がヒールを鳴らして歩いています。
社員のようです。さすが社員までオシャレです。

15分ほど待つと、大慌てで出社した雰囲気の可愛らしい女性が登場しました。
どうやらこの方が案内役のようです。なんて言うか、ご飯粒をあごに付けたまま登校する女学生みたいな
とても愛嬌のある女性でした。


「案内は全て英語ですから」と、さも「箸はありませんから、ナイフとフォークでお願いしますね☆」みたいな
もの凄く簡単な事のように言うチンク副館長。「はーい。」と簡単に答えるメンバー。
うひー やめてぇ 挨拶程度しか分からんがな(汗
 


私達夫婦の心配をよそに、小さなバスに乗せられて見学の始まりです。
バスは本社ビルを出て、すぐ横の工場地区へ。工場の外にはガムテープやシートのようなモノで目隠しをされている車があり、
それらは開発途中だったり、発表前の車だったりするんですって。ほう。


さて、まずはアルファロメオのMITO(ミラノが本拠地であるアルファが、トリノで作られているので『ミト』と言うらしい)の工場です。
なんとかランドにありそうな乗り物に乗り、ゴーグルとイヤホンマイクを付けます。
「私の声は聞こえるかしら?行きますよ☆」ってな具合にお茶目な案内人がマイクを持ってニッコリ。
なんて答えて良いか分からず、・・・ニンマリ(笑

とても綺麗で騒音の少ない空間。涼しいし、作業をしている人達も「忙しい」雰囲気ではありません。のどかです。
ゆっくり丁寧に車が動いて、向こうから、ドアがぶーらぶら。カッコイイ制服を着た工員がガチャンコ。
私達の想像する自動車工場が、少しカラフルでオシャレになった感じです。


私はそこまで感動しなかったのですが、同行したツアーの方がとても工場に詳しくて、
「全員、従業員で期間工が居ないって!?休憩が一時間半もあるって??すげえ!○○の工場とは大違いだ!」と、
たいそう驚いていらっしゃいました。

なるほどー、ここはとっても人道的な工場なんですね。っていうか、本当にすいません。
私、言葉も良く分かんないし、カートに揺られて半分寝ちゃいました。。。 夢うつつでした。


MITOの工場を見た後は、フィアットのプント工場、そしてアバルトの本社と工場を見せて貰いました。
このアバルトのショールームでは写真撮影がOKでしたよ。
もうなんも言えねえ。オシャレっす。

アバルトは平たく言うと、チンクエチェントをカルロ・アバルトさんが走る車に改造したもので、
当時のアバルトは今では1000万円以上の価値だとか。どひゃー。
アバルトさんがサソリ座だったのでサソリのマークが入っているそうですよ。オシャレ!日本だったら美川憲一ですよね。(?)
暑くて車体が伸びちゃったみたいな。

アバルトの工場は体育館ぽいホールで、いかにもメカニックなお兄さん達がコツコツと作っていました。
ここはコンベアーとか無くてほぼ手作業って感じでしたよ。

基本的に人が少なくて、時差ボケーって顔で見学していたのですが、
モデルみたいな社員さんが忍者のように出てくるので気の抜きすぎに注意しました(笑

綺麗なオフィスにはカルロ・アバルトさんのお部屋が復元されてたり。
ロールオーバーで僕アバルト!今からリンゴをいっぱい食べるよ!
会議室の椅子まで車のシート!?いつでも走り出せるね☆

その後、ミラフィオーリモータービレッジへ連れて行って貰って、買い物やランチをいたしました。
ディーラーみたいなものらしいですが、オシャレなカフェにショップまであるんですよ。
椅子が文字ってる!
映画「オシャレ食堂」が撮れそう。主演は稲森いずみがいいな。

さて、おやつの時間だよと慣れた雰囲気でアンドレアさんが連れて行ってくれたのが・・・アパートの駐車場??
なんと海の家みたいなお店でした。いきなりの海水浴気分に目が覚めてきたぞ−☆
ΣΣ(〃▽〃 )!!
アンドレアがムフフ顔で注文してくれたのは、生ハムメロンでした。
大きなメロンが3切れも!しかも良い色の生ハムがイタズラに乗っかっています。まるで救助船に乗り込む難民のよう。

こんな立派な生ハムメロン、食べた事ないな・・・とパクリ。美味しい!!!
甘みと塩味の仲が良すぎ。なぞかけ遊びをしています。ミスター味ッ子だったら、リンボーダンス級ですよ。
実は、食べる直前まで「あー どうせだったら別々で食べたいかも・・・」なんて思ってしまったんです。無知で本当にごめんなさい。


全員で本当にペロリと平らげて、次はフィアットの資料館へ。
ちなみに、メチャクチャ暑いです。移動はアンドレアが運転してくれるバンなので楽ちんなのですが、車の外は灼熱地獄。
「イマ、40℃アリマース。アツイネー」とアンドレア。やっぱり…いつの間にかインドに来ちゃったんだ。
コンバットのCMみたいな。

昔からクレーンゲームは人気だったんだね☆

さっぱり意味が分かんないけど、精密なんだね☆

そうそう、工場がこんな感じでした。
ポスターも沢山あったよ。


さて、そろそろ疲れがピーク。この資料館も工事中みたいな感じで特別に入れて貰えた感があったのですが、
そのせいか、とても暑い・・・。外ほどではありませんが、じわじわくる暑さに体力が奪われまくりです。
ちょっと待って!私の頭に何がついてるって?

次はオフィチーネ アバルトのフラッグシップディーラーというところを訪問。
ここの場所には色々と由来があるみたいなんですが、覚えきれず・・・。
とりあえずアバルトグッズのショッピングをしました。(詳しく知りたい方はググってみてね☆)
アバルトのスポーツウェアを買ったよ。早く走れそう。

いやぁ、色々回ったなぁ・・・そろそろ夕食かな?と思ったら
「次は、リンゴットですヨー」と優しくアンドレア。うひゃー なにそれ(涙)


リンゴットと言うのは、昔のフィアット工場で、現在ではショッピングモールになっているんですって。
汗を拭きつつ、笑顔で言います。「わーい。よろしくお願いします。」頑張れ私。買い物だ…。



到着したビルを見上げると、なるほど大きなショッピングモール。映画館まであって、まるでイオンです。
大きなクルクル通路があり、当時はここを車が上り下りしてたんですね。
屋上には車を走らせるテストコースがあるんですって。
(ロールオーバーで、映画なら高級車が降ってくる穴だ)

このショッピングモールで数十分、買い物をしているともう19時すぎ。待ってましたよ、お食事の時間です。

食事はリンゴットすぐそばのオステリアというレストランなんですが、
もう100年以上の歴史があるフィアットゆかりのレストランなんですって。なるほど、縦読みでフィアットだ。
このマークの文章は「早く食べてテーブル空けて」らしいです(笑
レストランの室内はフィアットの写真やグッズにあふれています。
美味しいパスタに、ジェラード、アンドレアによるジェノバソースの作り方など楽しい食事を済ませ、
クタクタの私達はホテルに到着すると深い眠りにつきました。(!?)




長くてすいません。5日目に続きます。


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