イタリア 3日目   今日も写真がいっぱい 重いヨー。
 

うぼぁぁぁ!! 爽やかな朝に私の嗚咽が響きます。
歯を磨いていたんですけどね、いきなり口の中から光が出て、ビカビカしてるんですよ。
一体何が起こったのか、必死に自分を落ち着かせて鏡を見たら、歯ブラシの柄の部分が強烈なピンク色に発光してるんです。


実は、今回の旅行に歯ブラシを忘れたので、アウトストラーダ(イタリアの高速道路)のサービスエリアで買ったんです。
どうせなら可愛いヤツにしようって、コッチで言うプリキュアみたいなイカレた イカしたピンクの歯ブラシにしたんですよ。
そしたら、5ユーロ(約600円)くらいして「いやに高いなぁ…キャラ物だからかな」と思ってたんです。

そりゃぁ、こんな小細工されてたなら高いわ(笑 グラッチェ☆イタリア!!!
しかし、今までどうして光らなかったんだろう・・・。
おやつみたいな朝ご飯。甘党には夢の続きだね。

そんな爽やかな朝を経て、到着したのはガーレンダという街。そう、今日はメインイベントである
フィアット500ナショナルミーティング」に参加するんです。やったー!やっほー!!
この大会は年に一度、チンクエチェント乗りが愛車を連れて集まるという、とっても素敵な集会です。


ちなみに、500?チンクエチェントって呼ぶのは何?意味わかんない…。って思う方も居ますよね。
フィアットの500って車の名前は、排気量が500ccって意味なんですけど(凄くおしとやかですよね☆)、
イタリア語では「チンクエ(5)チェント(100の位)」って言うんですね。
え、そんなの知ってるって? まぁ、良いじゃないですか。私はしばらく知らなかったんですよ。てへへ。


ちなみに、映画:カリオストロの城で、ルパン一味が乗っている小さな黄色の車が500です。(本来、あの色は無いんですが)
とっても可愛い外見で、ちょっとボロそうに見えるけど、映画ではガンガン走ってすごく魅力的ですよね。
今では新しい500(500ccではない)が発売されているので、このタイプの旧500は「ヒストリック・チンクエチェント」と呼ばれています。


そんな適当なチンク講座をしていたら、ほら、到着しましたよ。
まずはフィアット500クラブイタリアを訪問です。500乗りのたまり場 本部ですね。
オレンジ色の素敵な外観だったよ。

室内には500達が住んでいます。愛のある快適なお家です。
真っ二つに切られていますが、ゲームなんです。大丈夫、愛です。

なんて言うか、ここの職員さん達はとってもフレンドリーで、ここの空間自体がかなりイイ空気なんですよ。
やっぱり好きなモノの側にいると、和やかな雰囲気になるんでしょうか。

ここでは今回の参加登録が出来たので、早速登録させて貰いました。20ユーロでお土産付きでしたよ。
500のエコバッグにTシャツや500グッズ、協賛業者の粗品の数々に、なんと金の500ミニカーまで。
かなりお得な内容でした。

そしていよいよ、集会場である近くの競馬場へ。
強い日差しの中、目を細めて眺めると…キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆


でました、居ました、やりました!!

まさに集会、愛好者の集会ですよ。
競馬場のコース(ダート)にはズラリと500が並んでいます。何台くらいだろう、各国から来た可愛い車達。
その中央手前には舞台が設営されていて、表彰みたいな事をやっていました。
当然、イタリア語でさっぱり分からず・・・。せっかく教えて貰った話も興奮で忘れてしまったのですが(馬鹿)、
今回はオーストリアの方々が表彰されているみたいでした(うろ覚え)。

水着ねえさんと愛車、めちゃんこカッコイイ!
この車が登場したとき、胸が高鳴るという意味が分かった気がします。本当に素敵。

いい人そうなオジサンが、マイクで叫ぶと「ぶるるるるっ」と500ccの可愛いコ達が舞台に登って来るんです。
急な坂道をよいしょって

それがメチャクチャ可愛いくてカッコイイ。上の写真のように、デカイ旗をなびかせて登ってきたりするんですよ、
まるで映画でも見ているかのような雰囲気。もう微笑みすぎてよだれが出そうです。
そのね、乗ってる人達もカッコイイの。人種の差が出るんでしょうけど、なにそれ、明らかに反則じゃんwってくらいカッコイイ。
水着で乗るには一番似合う車かも知れないですよね。

しばらく眺めてため息をこぼした後、ダートに降りれるようになっていたのでチンクちゃん達を見学しました。
タオルを掛けて貰うチンクちゃん。えへん、タオルもチンク柄なんだ。

お巡りさんのコスプレ。こんなチンクパトカーで追われたらスピード緩めちゃう。

こちらは長ーいチンク。もう、なにがなんだか(笑

暑い、暑いんですが、無料で配られていたシャンパンを貰ってボーッと眺めていますと、
車のオーナー達が「おたくのチンクもいいですな」 「いえいえ、おたくのチンクもなかなか」ってな具合に交流したりしてんです。
エンジンの中を見せ合ったりね、すごく平和な雰囲気ですよ。

チンクエチェントの良いところって、シンプルなのに可愛い。シンプル故に可愛いって所だと思うんです。
この車はイタリアの「とりあえず人が移動出来る車」として庶民に手の届く値段で売られた大衆車だそうです。
だから、クーラーも無いし、ボンネットの被せたような丸いフタは大量生産しやすく作られた形なんですって。

私、ひねくれモノなんでレクサスとかカッコイイとは思うけど、貰うなら断然チンクが良いです。
高機能すぎる最近の携帯電話にちょっと嫌気がさしてる気持ちに似てるような。
素朴で、シンプルなこの子が好きですね。今、一番好きな車は?と聞かれたらもちろんチンク。
不器用で、でも愛嬌がある・・・。そんな女の子に私もなりたい!!!(?)



そうしていると、そろそろお開きの時間みたいで、暑さゆえ日陰に待避していたオーナー達が一斉に車に戻ります。
すると、あちこちから「ぶるるん、るん」とエンジンのかかる音が。チンク達のおはようコールです。

ぶるるん、おはよう。さぁパレードに行くぞ。

場内には軽快な音楽が鳴り響きます。なんと、「ちんくえちぇ〜んと、へへい、へい♪」みたいな歌詞なので
どうやら500の歌みたいです。全く言葉の意味が分かりませんが、すごく好感の持てるリズム。

この動画を見て下さい。その数、そのスピード、逆走するコスプレおばさんと観客・・・なんてシュールなんでしょう(笑)
「びっびー。」って、チンクのクラクションまで聞こえてきますね。なんて可愛い音。
まるで子供が上手に鼻がかめた時みたいな音ですよね。



たぶん「俺のチンクは早〜いぜ♪タバコ買いに行くくらいなら、隣町にシャンパンを買いにいっちゃうさ♪」ってな事を
歌っているのではないかと思いました。うーん、このCD欲しいなぁ。

パレードはマッタリとしていて、まるでチンク達のお散歩みたいです。砂煙が凄いけど、それもご愛敬ですよね。
この競技場を出て、少し離れた広場に第2会場が。ここでも愛車を並べたり、フリーマーケットがあったり。
本当にキュートで、とても楽しい催しでした。本当に満足です。
お・・・おたくのチンクちゃん、何かはみ出してますよ?
知多の高速を走ると、こんな風に虫がくっつくよね☆


この後、近所のオサレなレストランでパスタなどを頬張り、今度はジェノバへ。
ジェノバは「母を訪ねて三千里」のスタート地点なんですって。
コロンブスのお家らしい。違ってたらごめんこ。
ちょっとした所にも彫刻。
ここでは、美術館の屋根に登れたんです。透明の近代的なエレベーターに入ると、すぐにそこに着きました。
わお!素敵な展望台!まさに魔女の宅急便な屋根!!!
高いところ好きにはたまりません。ジェノバさいこう!

ここは、このイタリア旅で一番嬉しかった場所です。
ルパンが走っていそうな、キキがジジと語っていそうな、まさにそんな雰囲気の屋根。
とっても綺麗だけど、よく見ると鳥の糞で汚れてて、ブルーのバケツが置かれてて。本物の生活が丸見えなんです。
なんか犬の置物が並んでるし。オシャレやー。


あまりの興奮にボーっとしていると、夕食だよとジェノバの港へ。
ロールオーバーで、さっき見えた所だね!
この港のレストランでは、食欲の嵐。明日への活力、旅は食なり。

バジルビールも飲んだよ!
ジェノバソースのパスタ「ジェノベーゼ」は新しい発見。
帰国後、ジェノバソースが我が家の定番になりました。簡単美味しい。

お腹がパンパンで幸せいっぱい。今夜からはトリノのホテルに宿泊です。

セレブもお腹パンパンかな?


そんな訳で、3日目が終了です。
4日目に続きますー。

暴走旅行者に注意。


ちなみにこの動画に出てくるのが、今回案内してくれたナイスガイのアンドレアさんです。


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