2010年5月3日 アートアイランドに上陸。の巻


「佐久島行こうか!」と言われて、「いいね!行こう行こう(え?佐久島ってどこだっけ?)」という状況だった2日の夜。
せっかくの連休なんだもんねと学生時代の友人4人で遠足に出かける事にしました。


名鉄に揺られ岡崎へ。そこから友人の車に乗り込み、しばし走ると佐久島行きの船が出るという「一色お魚広場」へ到着です。
「おぉ〜海だよ、海!」と、当たり前の事で喜びつつ辺りを探すと、観光客89%というわかりやすい行列を見つけました。
いかにも島に渡ります、みたいな雰囲気の皆さんと目が合います。まっ負けないんだから!(何を?)


機関銃の様なおしゃべりをしていると、すぐに船が来ていつの間にか島です。さあどこからでも来い!島ッ!(こちらが来たのだけど)
船が島に着きますと、クーラーボックスを持った家族連れがモリモリ降りていきます。
まさに今晩のおかずを採りに来たんですね。ほほう、その角度で島を楽しむのも良いなぁ。なんて偉そうに眺めてしまいました。
チラチラと野鳥の会っぽく集計してみると、アート目当ての若者とクーラー族が半々くらいでしょうか。(意外に適当)


島に降り立つとすでに13時過ぎ。船着き場にはアートピクニックの案内が置かれており、
アート作品を巡るスタンプラリーの用紙もあるじゃないですか。全部で16点とな…こりゃ本気でいきますよ。
ピクニックと言う言葉…不変の喜び、心の躍り。


おもむろに地図を眺めると、あれ、すぐ近くにアートポイントあるじゃん。
お得感と物足りなさを胸に秘めて周りを見回すと、小さな鳥の巣のような木箱が。
さては コレの中にアートが潜んでいるんですね。

で、真新しい白い木箱を覗いて見ると・・・・うひょー(笑
思わず二度見してしまいました。

なるほどなるほど、こりゃ面白い。このアートピクニックは少し笑いの要素が含まれているみたいですよ。
このノリは良いですね。サラッと爽やかで、なんかオシャレ。
体からわき起こるテンションを感じつつ、そばに設置してあるスタンプをポン・・・うわぁ♪(喜


なにこれ可愛い、可愛いんですよ、スタンプが。
シンプルで可愛いデザインなのに洗練されている雰囲気があって、このスタンプで女子中学生をナンパできるレベルですよ。
(あ、ほんとに中学生をナンパするのはやめてね、若すぎます。)

さらにテンションを上げつつ、アート作品を回り始めました。


ミサイルほどーのー 消しゴムひとーつー。

列に並べば、ほら君も日なたぼっこ隊。


さぁ次は何番へ行こうかと、どんどんと先へ進みたいのですが、まだお昼ご飯を済ませていない4人。
さすがに空腹ではテンションがもたない!って事で、お食事処を覗く事にしまし…うわお(驚)
とても小さな昔ながらの食堂に原色カラーのTシャツボーイ&ガールが列を作っていますよ。


元々数軒しかないお店は何処も満員で、すでに品切れのメニューも出ているようでした。
私達はもう少し時間をずらして(14時すぎくらいに)列に並んだのですが、20分程待ったかな?
満員だったのでお喋りも程々に、さくっと定食を済ませました。

ちなみに、私達の降り立った船着き場から一番遠いポイントに、最も見たいアート作品がありまして
喫茶店にレンタルサイクルがあるって聞いたので、それを使って距離に勝つつもりだったのですが、
お店に行って聞くと「自転車でしょ、無いの、無いのよ一台も。」と疲れ顔の奥さん。
あーそうですよね、そうじゃないかとは思ったんですが(汗


困ったね、少し待とうかとウロウロしては聞きに行っていたのですが、さすがに不憫に思ったのか、
「あっちの浜に3軒お店があって、真ん中の店でもレンタサイクルやってるから」と教えてくれた奥さん。
あふん、早く言ってようと思ったけどね、もう満面の笑顔でお礼を言って、4人は浜を目指したんです。
なんか島人を疲れさせているみたいで申し訳ない気持ちなんですね。


そのお店は海の家みたいな所で、確かに自転車が数台お店の奥にありました。やった!お宝を見つけたみたいな気分です。
ふと、張り紙を見ると、「1日1500円(うろ覚え)」と書いてあるじゃないですか。
ハッと時計を見ると、もう16時前。確か帰りの最終船は17時半頃・・・。あと一時間しかないじゃん!

って言うか、まだ3点くらいしかスタンプを集めていない・・・私達は一体何をしていたんだ(汗

正解は「一つのポイントで時間をかけすぎていた」でした☆


4人であふあふと焦っていたら、17時まで500円でいいよってお店のナウいお姉さん。
皆、目を合わせたかと思うと、一斉に財布から500円を取り出し潮風の中を疾走し始めました。


ここからです、ここからですよ、今回のピクニックのあんこの部分は。


暖かな日の光、潮風、車輪を揺らす小石。そしてのどかな田園地帯。なんて気持ちが良いんだ。
不思議にわき起こる笑い声。楽しい…ナイスサイクリング。


サイクリングなんて、あんまりした事が無いんですがこんなに気持の良いものだとは知りませんでした。
そして、スタンプを集める使命感と時間との焦りが4人をさらにハイテンションにしてくれます。
また、分かりにくいようでわかりやすい地図も、冒険気分を駆り立てる一因になったんでしょうね。


常に大声、そして大笑い。まさに少女時代に戻ったかのような、心から遊んでいる感覚。
トトロが出てきそうな山道をママチャリで疾走すると、脳味噌がガンガンと揺れ、
「なんか石垣島みたいだよね!行ったこと無いけど!!」
「いや、ここ島だから、あながち間違いじゃないよ!!!」
という訳の分からない感想が各自から発せられました。


そして、背丈ほどある花畑を通り抜けると、一番楽しみにしていた「おひるねハウス」が見えてきました。
おぉぉ、なんか感動的だ!!
柔らかな風景に現れた、黒い尖ったものにドキドキ。

どーん。(ロールオーバーで、ぞーっと覗いてみてごらん)

大きくて、まさにアートしているこのハウスには人が入れるようになっています。この催しのメインですね。
中からは海が見えて、お昼寝するには勿体ないくらいのハウスです。
17世紀頃、黒魔術で使った遺跡の複製とか言われたら信じちゃいそうですよね。

大はしゃぎでハシゴに登り、写真を撮りまくっていると「ヤバイ!もう17時だよ!」と
タイムキーパー役に任命されていたN美ちゃん。
と、同時に「17時までに返して下さいね」というレンタル屋のお姉さんの声がよみがえります。


あっ!ひっ! はっ!っとママチャリに飛び乗り、大急ぎで戻ります。
こうなると海に出るまでの趣のある路地が、迷路となり私達を焦らせます。
軽く隊員が2名迷子になったりしました。んもう!この路地めっ!

借り物のママチャリが悲鳴を上げるほどのスピードでお店に戻ると、17時10分。
「はい、お帰りなさい」というお姉さんの優しい声にホッとするも、全員、膝がカクカクでした。

船の出る港へ額の汗をぬぐいつつ、遠くの浜を見ると小さく黒い四角いものが見えます。
「あ、あそこに居たんだね・・・」「なんか後半すごいペースだったよね」
こうして船を待ちながら夕日を浴び、私達の楽しい遠足は静かに終わったのでした。


如何でしたでしょうか。案内によると、スタンプラリーの所要時間は約3時間。
私達のように自転車があると1時間ちょっとで回れるようです。まだ来年の3月末までやっているようなので
ちょっとしたデートにもいいかもしれませんよ。
今回は連休でしたが、普通の土日なら空いていると思います。



    と言うわけで、人生一度は佐久島だ!
          アートなんて興味ない? 覗いてみようよ小さな木箱! 
                    潮干狩りだって出来るんです! 

                           行け行け佐久島!   往復1600円!!




待ってまーす。


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