2007年 9月17日 猿と温泉と私。

旅館の誰も居ない露天風呂で「あっちは男湯?この隙間から覗かれちゃうんじゃないの?」と
立ち上がって竹の隙間をジックリ観察。あぁ、間に木板があるみたいだから大丈夫か・・と、
振り返りつつ湯につかると、いつの間にか何人か湯船にいらっしゃって、まるで私が男湯覗きです。
本当に申し訳ございませんでした。(恥

そんな恥ずかしい一夜だったな、とナイスな旅館での出来事を思い出しつつ車を走らせます。
向う先は「地獄谷野猿公苑」です。ここでは温泉に入るお猿が見られるんだとか。
今回の旅行は湯田中温泉だったので、車で15分ほど。こりゃ行くしかないですよね。


温泉街を抜けると、すぐに山道が。緩いカーブを快適に登っていくと、どんどん道が狭くなり
車一台しか通れないような細い道に。バックは苦手でございます(汗
あぁ・・もう少し若ければ、向こう側から車がきた時に女の子アピールで切り抜けられるのにね。
と少々暗い気持ちになったところで、無事に専用駐車場に到着しました。ホッ。

にわかに近寄る駐車場のおじさんに500円を支払い、ヒールの靴をスニーカーに履き替えて
私ってば準備が万全すぎて困るわと不敵に微笑み、外に出ると・・・あ 暑い(汗
長野だというのに、太陽がサングラスを掛けているくらいの元気さです。

駐車場から15分歩くと猿湯と聞いており、散歩道を想像していたら
ちょっとした登山で、汗がだらだら・・・今日は31度って予報で言ってたな キツイ・・・

途中、川沿いに水が勢良く噴出しているところが。どうやら温泉の源泉らしく、かなり熱そうです。
景気がいいなぁ。

結構そばまで行く事が出来るんですが・・・風向きが変わったら火傷しない?ねぇ火傷しない?(汗
ここからは縦方向に山を登ります。汗ばんだ髪を縛って、気合を入れて石段を。

私ってばそんなに猿好きだっけ・・ふと、そんなどっちらけな事が頭をよぎると、ひょっこり看板が。
やりました やっと猿公苑の入り口です。

わー ここから公苑なんだ。小さな小屋があるもんね。
あ、ここでは入場料という銭を支払うんですね。ココまで来て帰れないしなぁ(笑

小さな休憩所的なものを通り過ぎて、前方を見ると キャー お猿だらけ(ノ´∀`*)
もう、あちらこちらにお猿が。人間にあまり関心が無い感じで、岩の上で伸びてます。
じゃれてるの?喧嘩してるの? 答えは両方!
「山本勝てないなー。」「もう少しで200勝なのにな。」
「こう、ガツンとした節系の旨みが・・・」「今日も語るねぇ」

彼らは座ったり、ぶら下がったり。気ままな感じがいいですよね。まぁ、仕事とか無いしね。
「ウォーリーを探せ」的に、色々なポーズをしている猿をニヤニヤ眺めつつ、小さなつり橋を渡ると
岩で縁取られた立派な露天風呂が。ちゃんと熱そうな源泉が流れ込んでいますよ。
ロケーションもばっちり。


ひょー お猿さん、ご入浴中です(嬉
お湯はぬるめ。
この暑さなので、お風呂なんて入らないだろうと思っていたのですが
気持ちよさそうにお湯を飲んだり、潜ったり。可愛いのう。

ふさふさの毛が、水に濡れてぺっちゃんこになっているのが愛嬌があって可愛いですよね。
腕を伸ばして写真を撮っていると、一斉に猿が温泉から飛び出します。
何事かと思ったら、ボス猿がやってきて貫禄アリ気にご入浴。猿の世界も厳しいのう。

ぼーっと眺めていると、ものすごく小さな猿がひょいひょい近寄ってきて
私のデジカメの紐に興味をもちまし・・・・ ななな なんと可愛い(汗
「それ、なあに?」小さな手が伸びてきます。

「なんだ、遊んでくれないの」 クラリスを抱きしめたいルパン的心境。

つまらなそうに小さなあの子は去っていきました。

猿には触っちゃ駄目という看板を思い出しつつ、萌えメーターがヒートアップしたところで
付近に居た飼育員みたいな人が、何かを湯船に投げ入れました。豆?

すると温泉に集まり、ぶくぶく潜水してそれを探す猿たち。
ずーっと一人で潜水する食いしん坊。

な・・ なるほど・・観光客に囲まれながらの公開入浴。これが彼らの仕事か・・・。
まぁ、お湯が嫌なら入らないでしょうし、すごく気持ちよさそうな顔してるからアリですよね。
餌なんか無くても、温泉が好きに決まってる!逆に入浴を邪魔してごめんね、お猿!

周りには柵もないし、川の向こう側の岸壁をうろうろするお猿たち。
そして背後を振り返ると、山をわらわら歩くお猿の姿。 うーん、野生ですなぁ。
十分に猿を眺めて、可愛い猿に癒され帰り道はニコニコ。
今朝は温泉に二度も入ったけど、もう一回入りたいねと話しつつ車を走らせました。


 そんな訳で、人生一度は猿風呂だ!  え?そんな為だけに長野までいけない?
      イエス!それは同意見!だから見ようよ、ネットでさ☆
          なんて便利なライブカメラ!なんて素敵な地獄谷野猿公苑!

   ライブカメラは公式HPから見られます☆

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