2007年6月13日      おつとめ品のプラム  

人生を24時間に例えると、少しだけおもしろい。
だいたい心身ともに健康で、自分の思うように動ける年齢は72歳くらいだろうということで、
72÷24=3  自分の年齢÷3で、今の時間が算出できるらしい。

私は今年で28歳なので、今は・・9時半。

あれ、なんだ まだそんな時間なのかと思ってしまった。
出社して、仕事前にいれたコーヒーがようやく飲める温度になったくらいの時間じゃないか。
あーよかった、まだいいや。(^ω^)

いや、ちょっと待った。私の斜め向こうの人は早い時間から出社して、資料を集めたりしているんだ。
あの人なんて、早朝からジョギングしてきたらしい。なんて元気、なんて計画性。

私は、と言うと適当に起きてのろのろ準備、パンをかじってバスに飛び乗り
さぁやっと仕事となると、恐るべき出遅れを感じて電卓たたき間違えそうだ。

そんな後戻り出来ない時間を後悔しつつ ふいにニヤニヤし始める。
だって、これからランチのお店を考えられるし、その先にはおやつの時間があるじゃないか。
ちょうど3時のおやつは45歳。その頃、自分の子供は中学生くらいか・・・。

そして夕暮れには真っ赤な夕日が見れるし、その後には一番楽しいかもしれない夕食がある。
食事の後にはレイトショーに行こう。空いているし、安い。
20時の地点で60歳だ。あぁ ちょうど高齢者割引みたいだな。

映画が終わると11時すぎくらいだろうな、その頃には星が輝いていて
その星はちょうど孫にあたるのかもしれない。

帰宅してからは、ゆっくりしたい。24時で計算上の寿命だけど、まだ死なない。
ここからは眠くなるまで起きててやるぞ。ベッドに腰掛けて、旦那とおしゃべりしたい。
サイドテーブルにチーズとワインなんていいな。いや、ちょっとお洒落すぎるか。

いやいや、ちょっと待てよ、旦那が先に逝っていたら寂しいな。
悲しいかな、女の寿命はちょっとだけ長い。
まぁ、その時は大人しく読書でもして眠たくなったら目を閉じればいいや。


あぁ どうしよう。楽しいことしか考えられない。
こんなにイベントがあるなんて思うと、平凡に生きられない。  
この時間を充実させよう、どの時点からでもそれは出来る。


そんな乙女チックな事を考えながら、ダイエーで買ってきたおつとめ品のプラムを洗う。
300円の値札が貼られているが、パックの裏側から見ると、どうやら730円で並んでいたらしい。
おつとめ品だから、皮がちょっとゆるい。でもかじってみれば見事に甘くて、すっぱい立派なプラム。

いいものを買ったな・・・。私の頬が勝手にゆるんだ。

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